2025年10月11日~13日の2泊3日で、
熊本・天草&阿蘇へ旅行してきました。
1泊目は
天草・天ノ寂(あまのじゃく)に宿泊しました。
天ノ寂のダイニング「わび」で
天草松島の絶景を眺めながらの
食事は特別な体験。
ゆっくりと流れる時間の中で
天草の恵みを心ゆくまで堪能しました。
写真をいっぱい撮ってきましたので
詳しくご紹介していきます。
- 天ノ寂の夕食|カウンターで味わう夕日と職人の技
- 先附|天草鮑(あわび)柔煮 海のジュレ掛け
- 前菜|天草蛸トマト煮、天草鰯生姜煮、茗荷黄味寿司、焼き茄子海老出汁あん掛け
- 温鉢|大矢野黄金鱧煎りだし、万願寺唐辛子揚げ浸し
- 向付|天草海の幸造り 伊勢海老 クエ 鰆
- 酒肴|白甘鯛鍬焼き デコポンと山椒ソース、梨と菊花のお浸し、焼きトマト
- 揚肴|天草郷土料理 がね揚げ 肥後赤鶏のとり天、鱚(きす)の天麩羅
- 主鉢|天草黒毛和牛のグリル 阿蘇あか牛のグリル 焼き玉葱と白菜のロースト
- 口直し|赤ワインのソルベ
- 寿司|シマアジ 赤身細巻き 穴子 車海老 鯛 カマス
- 留椀|伊勢海老の赤出汁
- 水菓子|柿シナモンプリン 季節のフルーツと栗
- 一服|天草美人茶
- 天ノ寂|ダイニングわびのドリンクメニュー
- 天ノ寂|夜のラウンジは大人の落ち着いた空間
- 天ノ寂の朝食|青い海を見ながら優雅なひととき
- 天ノ寂をチェックアウト|界・阿蘇へレンタカーで向かう
- 天ノ寂のお食事まとめ|天草の食材と松島の絶景を堪能
天ノ寂の夕食|カウンターで味わう夕日と職人の技
夕食は17:30~19:00の間で
30分刻みでスタートできます。
今回、17:30にお願いしました。

というのも
この日の日の入りは17:50。
夕日が落ちるのを見ながら夕食をいただけるので
17:30がおすすめとのこと。
千巌山でプチ登山をしたので、
おなかもすいているので
早めのお時間がありがたいです。

レストランのお席は、
個室とカウンターがあり、
どちらの席からも夕日は見られるのですが、
カウンターだと横並びで見られ、
目の前で職人さんが
お寿司や天ぷらを出していただけるとのこと。
個室はプライベート空間を楽しめる、
とのことでした。
カウンターのお席の方が人気がある、とも。
今回、カウンターでの夕食をお願いしました。
時間になりましたので、
1階のダイニングわびへ向かいます。


わびの入り口には
大きな石のオブジェ。

席に案内していただきます。

こちらのカウンター席に
案内していただきました。

まだロールカーテンが下ろされ
外は見えないようになっています。

こちらがこの日の御献立です。

天草の食材がふんだんに使われています。


ダイニングわびに一番乗りでやってきました。
5組限定のカウンターです。

最初の一杯は
サービスのオーストラリアのブリュット。

二人で乾杯している写真も
スタッフの方に撮っていただきました。

いよいよ夕食のスタートです。
先附|天草鮑(あわび)柔煮 海のジュレ掛け
天草のアワビに、
お水と鰹のだしのジュレがかかっています。

あわびの下には椎茸といぶりがっこを
味のアクセントに、
添えてある
上の赤い実はザクロです。

柔らかく仕上げたアワビと
いぶりがっこのコリコリの食感を楽しみます。

あと10分ほどで夕日が沈むので、
とのことでカーテンを上がりました。

島の後ろに沈んでいく夕日を
しばし眺めます。

夕陽と空が
水色とオレンジのグラデーションになっていました。

お料理もほんのり夕陽の色に染まります。

手前はインフィニティの水盤になっています。

夕陽を背に受けながら、
お料理を用意してくれています。

カウンターのサイドの焼き場にも
職人さんが準備していらっしゃいました。

夕陽はどんどん沈んでいきます。

カウンターの板前さんが
今がちょうどいい時間だとおっしゃって、
お料理の準備をされている手を止めて、
ダイニングの外へ出て、
私のスマホで写真を撮ってくれました。
それがこちら↓

落ちる寸前の太陽、絵葉書のようです。

個室にはベランダがあり、
外の写真が撮れるのですが、
カウンターは外に出られないので、
とのこと。
心づかいが細やかで、うれしかったです。
前菜|天草蛸トマト煮、天草鰯生姜煮、茗荷黄味寿司、焼き茄子海老出汁あん掛け
次は前菜、小鉢が3皿やってきました。


変わっていく空の色を眺めながら、
ゆっくりと過ぎていく時間を楽しみます。

時々、水面を飛び出している魚がいて
ボラはそういう習性があるそうです。

天草産蛸のトマト煮。

鰯の生姜煮。
8時間炊いているので丸ごと全部いただけます。

時間と手間をかけて作られている工程を聞き、
その柔らかさを、より味わいながらいただきます。
鰯の上にのっている茗荷の黄身寿司は
シャリの代わりに、卵黄を砂糖とお米の粉で練り上げ
裏ごしたものを握ってあります。
焼きなすは
えびのオイルをかけて仕上げてあります。

カモの親子が
夕暮れの海を横切っていきました。

17:50、ちょうど太陽が松島の向こうに
隠れてしまいました。
日の入りです。
夫はここで
酒の七福神・若波(大黒天)
(白糸酒造)をいただきます。

微発泡のお酒で、福岡・糸島市のお酒です。
私の父の出身のお酒でした。

温鉢|大矢野黄金鱧煎りだし、万願寺唐辛子揚げ浸し
写真を撮り忘れていたので
夫の画像を拝借しました。
上天草市大矢野町で獲れる黄金色の鱧(はも)。

鱧は作業工程が多く、大変なようです。
さばいて骨切りして素揚げして、だしをとって。
そういうお話を聞きながらいただくと
よりおいしさが増します。
向付|天草海の幸造り 伊勢海老 クエ 鰆
秋のメニューということで
朴葉に包まれた一品。

天草の海の幸がやってきました。

伊勢海老のお造りとカツオのたたき、
白身魚はクエです。

醤油は右の赤色の器に九州の甘口醤油、
左は少し辛口の土佐醤油です。

黒の器には金山寺みそと白味噌を合わせて
生姜を加えた自家製のお味噌です。
伊勢海老は
しゃきしゃきの歯ごたえです。
鰹はハガツオ、甘い味がし、
一般の鰹のように血合いがなく、身はピンク色。
伊勢海老、クエ、鱧、すべて天草産。
ここで私は
焼酎・池の露をソーダ割で。

力強い味わいの芋焼酎です。
以前、宿泊した天草下田温泉「五足のくつ」でも
池の露をいただきました。
そちらでちょっと詳しく書いていますので
よかったらどうぞ。


酒肴|白甘鯛鍬焼き デコポンと山椒ソース、梨と菊花のお浸し、焼きトマト
さらに空の色が変わってきました。

天ノ寂の眼前の海は内海のため
ずっと凪いでおり、穏やかな状態。

酒肴がやってきました。

器もしっかり温められています。
お魚は白甘鯛の鍬焼き。
デコポンと山椒のソースで味付けされています。

鍬焼きとは、醤油、みりんをベースにしたタレで
焼き上げるお料理。
梨と菊花とお浸し。

梨もシャキシャキですが、
水菜もシャキシャキ。
焼きトマト、ちょっと熱くなっているので
ご注意くださいとのこと。

香りも味わいも濃厚なトマト、
アメーラという品種。
職人さんも食べてみて
びっくりしたとのこと。
ちなみに天ノ寂の献立は、
3か月に1回変わるとおっしゃっていました
揚肴|天草郷土料理 がね揚げ 肥後赤鶏のとり天、鱚(きす)の天麩羅
ここで夫はれいざん純米酒を。
( 山村酒造・熊本県阿蘇郡高森町)

南阿蘇外輪山の清冽な伏流水と
阿蘇で育てられた米で醸した純米酒、とのこと。

爽やかにキレがいい辛口の純米酒。
お料理を引き立てる、やさしい香りです。
楽天にもありましたので、よかったら。
▶れいざん 純米酒 1800ml <熊本阿蘇の清酒>


揚肴の登場です。
左の鱚の天ぷらの下ががね揚げ。
天草の郷土料理で、
サツマイモのてんぷらのことです。

もともと蟹のことを「がね」と呼び、
千切りにしたサツマイモのてんぷらが、
カニの足に似ているということで
がね揚げと呼ぶそうです。

ひとつはポン酢で、もうひとつは何だったでしょうか。
肥後赤鶏のとり天は
お好みでからしを付けて。

鱚の天ぷら。

きなこ塩はがね揚げに付けて
お召し上がりください、とのこと。
揚げ物は揚げたてが、ごちそうですね。
がね揚げはまずサクッときて、
そのあとふわっトロッとします。
お芋を一回焼いた上で揚げている、
そのほうが旨味を増すので、とのこと。
主鉢|天草黒毛和牛のグリル 阿蘇あか牛のグリル 焼き玉葱と白菜のロースト
右が天草黒毛和牛のグリル、
左が阿蘇あか牛のグリル。

阿蘇あか牛は赤身に近く、
天草黒毛和牛は少し脂身があるお肉。
焼き玉葱と白菜のローストは
添えてある、あおさ塩で。

お肉は見た目同じように見えますが、
天草黒毛和牛は脂がのっててジューシーです。

阿蘇あか牛はしっとりきめ細かく
あっさりした味わい。
お野菜も甘くて、塩をつけていただくと
より甘さが引き立ちます。
カウンターの職人さんがおっしゃるには、
いろいろな宿を回られているお客さんも多いので
お料理に気を抜けない、とのこと。
お話もききながら、
より楽しい時間が過ぎていきます。
口直し|赤ワインのソルベ
夫は赤ワインのグラスをいただきます。

ダックホーン デコイ メルロをグラスで。

私は焼酎・黒倉岳のソーダ割りを
いただきます。

熊本県天草郡倉岳町の特産品である
しもん芋を原料とした焼酎「倉岳」。
「黒倉岳」は黒麹を使って
さらに味を深めた本格派。
熊本県球磨郡多良木町の
房の露株式会社の焼酎です。
「倉岳」「黒倉岳」セット販売も見つけました。
▶芋焼酎 倉岳・黒倉岳 2本セット 熊本県 房の露
「天使の梯子」では「倉岳」をいただきました。

ちなみに倉岳にも登りました。
天空の鳥居があります。

次のお寿司の準備も始まっています。

ここでお口直しのソルベ。

口をさっぱりさせ、これからお寿司に備えます。

寿司|シマアジ 赤身細巻き 穴子 車海老 鯛 カマス
お寿司は6貫でてくるとのこと。
目の前で握ってもらえるのが贅沢です。

まずシマアジがやってきました。
そのままどうぞ、とのこと。

次に来たのは、カマス。


カマスも
そのままお召し上がりくださいとのこと。
カマスがお寿司とは珍しいですね、
だいたい焼き魚とか。
身がしっかりしています。
留椀|伊勢海老の赤出汁
お椀が来ました。

伊勢海老の赤だしです。

赤だしと白味噌をブレンドした
濃厚な味わい。
次は車海老。
こちらもそのままで、とのこと。



上天草は車海老養殖の発祥の地、
道の駅でも朝から並んでいるとのこと。
レンタカーで走っていると
車海老の養殖場をいくつか見かけました。
次は鯛、
上に柚子がかかっており、
そのままどうぞとのこと。

次は煮穴子。梅がのっています。

穴子といえばたれのイメージがありますが、
さっぱりの梅でいただきます。
有明の穴子だそうです。
次は鉄火巻きだったのですが、
写真を撮り忘れています。
アボカドとマヨネーズが中に入っていて
照りがある鉄火巻きでした。
旬の魚をお出ししました、
お好きなネタがあればさらに握ります、
とおっしゃるので、
夫は穴子、私は車海老を
追加してお願いしました。


遠慮なく車海老をいただき、
もう食事も終盤です。
水菓子|柿シナモンプリン 季節のフルーツと栗
最後にデザートです。

メロンの上には
栗の甘露煮を裏ごしして作ったパウダー。

このパウダーを作るのも
手間がかかっていますね。
プリンに
柿のペーストとシナモンがのっています。

他では見ないオリジナルなデザートです。
もちろんおいしくいただきました。
一服|天草美人茶
独自のブレンドをしたウーロン茶、
天草美人茶で一服。

時間とともに移り変わる天草松島の景色と
美食の饗宴。
天ノ寂の夕食を心ゆくまで堪能しました。
お部屋でゆっくりお楽しみください
とお声がけいただき、
これでダイニングわびを
後にすることにします。
お酒がたくさんおさめられた
わびの冷蔵庫。

これだけ並ぶと壮観ですね。


天ノ寂|ダイニングわびのドリンクメニュー
天ノ寂のドリンクメニューを撮ってきたので
ご覧ください。
まず目次。

食前酒とグラスワイン。

ハーフボトルワイン。

シャンパーニュ、スパークリングワイン。

フランスの白ワイン。

アメリカ・日本などの白ワイン。

上部が見切れてますが、
フランスの赤ワイン。

一番下の値段に驚きます。
アメリカなどの赤ワイン。

スペイン、イタリア、日本の赤ワイン。

ソフトドリンク。


日本酒。


焼酎。

ウイスキー、ブランデー。

天ノ寂|夜のラウンジは大人の落ち着いた空間
夜の天ノ寂の館内を少し回って
お部屋に帰ることにします。
ラウンジのお魚は
光をまとった夜の装いで泳いでいました。


このお魚は
アーティスティックな天ノ寂のシンボルですね。

天ノ寂は、
スペインのイノクオサイン氏、
天草の画家・横島庄司氏や
熊本の木彫家・上妻利弘氏、
アーティストとコラボしたアートな空間。

夜のラウンジもしっとりとした
落ち着いた空間。



エントランスの五角形もライトに照らされて
夜の黒に映えています。


静かな天草の夜にたたずむ天ノ寂。


お部屋の温泉風呂につかり
天ノ寂の夜をもう少し楽しむことにします。

天ノ寂の朝食|青い海を見ながら優雅なひととき
のんびりと夜を過ごして
ぐっすり眠り、天ノ寂に朝が来ました。

うっすら朝焼けが残る、天草松島の風景。

お部屋のかけ流しの温泉は
こんこんと湯船に注がれていました。


天ノ寂の朝食のスタートは
7:30から30分刻みで、最終の案内が9:00。
私たちは8:30にお願いしました。
和食と洋食が選べ、
夫が和食、私が洋食を。
ただし2025年11月からは、
朝食は和食のみになるとのことです。
時間になりましたので
1階のダイニングわびに向かいます。

夜とは違う
わびのカウンターからの景色。


私は洋朝食の献立。


画像がありませんが、まず
飲み物のボトルがたくさん運ばれてきました。
その中から選びます。
ジュースが4種類。
りんごときゅうり、パイナップル、
ぶどうとラズベリー、オレンジとにんじん。
他には
熊本阿蘇のトマトジュース、
球磨の恵みのむ無糖ヨーグルト、
球磨の恵み牛乳。
私は飲むヨーグルトと
ぶどうとラズベリーのジュースをいただきます。

お代わりはいつでもどうぞ、とのこと。
前菜の季節のサラダ。

このサラダは和食、洋食で共通です。
トマトが濃厚で、野菜が柔らかく、
ナッツが香ばしいです。

窓の外では
水上スキーを楽しんでいる様子が見えました。

コンソメスープ。


パン三種と自家製ジャム。


たっぷりのバターもうれしいです。

夫の和朝食。

和朝食は品数が多く、
そっちにすればよかったかなと
ちょっと横目で見たりします。


さて洋朝食にもどりまして、
一品料理、魚のポワレです。

お魚はシマアジ、お皿があたたかいです。
朝からポワレをいただきます。


卵料理は赤卵のスクランブルエッグ。
ソースを2種類から選びます。
・デミグラスソース
・トマトソース

デミグラスソースにしてもらいました。

ご覧のとおり、トロトロ卵です。

横で夫がいただいている和朝食の
天草コシヒカリのごはんが、
つやつやでおいしそうだったので、
私も少しだけよそっていただきました。

ダイニングわびのカウンターの様子。
奥に個室があります。

お飲み物は次から選びます。
・ブレンドコーヒー
・アイスコーヒー
・熊本水俣の釜炒り茶

アイスコーヒーをいただきました。

デザートは、フルーツあんみつ。

黒蜜はお好みでどうぞ、とのこと。
ピンク色のものは、桃のあんだそうです。

下にあるのは寒天かと思ったら
ナタデココのようでした。

今日も天気がよさそうです。


朝食をいただき満腹になり、
ダイニングわびを後にします。


部屋へ帰ってテラスへ出てみると、
岸まで潮が満ちているのが見えました。

天ノ寂をチェックアウト|界・阿蘇へレンタカーで向かう
天ノ寂のチェックアウトは11:00まで。

時間までお部屋でのんびりし、
11:00ちょっと前にチェックアウトしました。


2泊目の界・阿蘇へレンタカーで向かいます。
天草五橋4号橋・前島橋を渡ります。

快晴のドライブは、気持ちも晴れ渡ります。

天ノ寂から界・阿蘇までは
同じ熊本ながら、130km離れています。

3号橋・中の橋も通過。


実際にはレンタカーで3時間半ちょっとかけて
天ノ寂から界・阿蘇までのドライブでした。
天ノ寂のお食事まとめ|天草の食材と松島の絶景を堪能
以上、天草・天ノ寂の
夕食および朝食の様子をお伝えしました。
天草の地のものを使った端正な料理と
目の前に広がる天草松島の絶景。
大人の贅沢を叶えてくれる
ここにしかない、お食事の時間でした。
他にも天ノ寂のお料理の口コミが
一休.comでも見られますので、
宿泊をご検討されている方は
ご参考にされるといいかと思います。
▶【天ノ寂】を一休.comで見る
次は別記事で2泊目の
界・阿蘇のお部屋を紹介したいと思います。

読んでいただき
ありがとうございました。
![]()

