2024年11月2日~11月4日の
2泊3日で夫と熊本・天草に行ってきました。
全室離れ・露天風呂付の
ヴィラタイプの温泉旅館、
「五足のくつ」にまず1泊です。
キャッチコピーは
「九州でもない、日本でもないアジアの中の天草」
キャッチコピーどおり、
お部屋はエキゾチックで
他にはない雰囲気でした。
お部屋はとても素敵なことが分かりましたが、
お食事はどんなかんじでしょう?
たくさん写真を撮ってきましたので、
ご覧いただければ、うれしいです。
「五足のくつ」VillaCのお食事処は「天正」
「五足のくつ」VillaCには
ヴィラとは別に
「天正(てんしょう)」という建物があり、
ここで
チェックイン・チェックアウト、
食事をします。
その他
オープンカフェ・ライブラリー・バーも
併設されています。
それぞれのお部屋ごと「天正」内の個室で
お食事をいただけます。
「天正」について詳しくは
別の記事でご紹介できたらと思います。
ちなみにVillaA・VillaBは
「邪宗門」という建物でお食事で、
「懐石スタイル」か
「重箱スタイル」が
選べるようです。
「懐石スタイル」は
一品ずつ提供され、
「重箱スタイル」は
「まとめてお出し」するそうです。
天正の夕食は「懐石スタイル」のみです。
「五足のくつ」2024年11月2日 夕食
「五足のくつ」については、
お部屋とか
雲仙天草国立公園内という立地とかに
注目していましたので、
実は食事はそれほど
気にしていませんでした。
でも地元の食材をふんだんに使ったお料理は
期待を超えるものでした。
この日の献立は
こんな感じです。
では、お料理を順番に見ていきましょう。
先附:湯葉 枝豆 車海老
「五足のくつ」のお料理全般に
いえることなのですが、
淡白なのに
味わいが深い感じがしました。
素材のうまみを
引き出しているのでしょう。
メニューと一緒に置いてあった
パンフレットにもそう書いてありました。
前菜:有明海の海月(くらげ) トマト 小松菜 海藻
有明海で獲れたもの、
というのがうれしいですね。
造里:東支那海 近海魚 鯛 かんぱち 平目 アコウ しめさば
左から、鯛 かんぱち 平目 しめさば アコウ
これが一人前なので、
肉厚なこともあり
けっこうボリュームがあります。
器も純日本風じゃない感じが
カワイイですね。
天草は海に囲まれており、
魚介の種類が豊富で、もちろん新鮮です。
椀:鱧葛打ち 三つ葉 柚子
椀物って料理人の腕が
凝縮されている気がして、
椀物がおいしければ
間違いないと思います。
一口いただいた後、
「はー」とため息が出てしまいます。
もちろん
「おいしい」のため息です。
凌ぎ:コハダ にぎり寿司
美しくてアートです。
焼物:天草黒牛 朴葉焼き
パンフレットによると
天草は明治時代から牛づくりが盛んです。
自然豊かな環境の中、
農家の愛情を受け育った牛たちは但馬牛や松阪牛の素牛となり、
優秀な黒毛の産地として全国に知られています。近年、牛づくりだけではなく
「天草生まれ、天草育ち」の天草黒牛として
年400棟ほど出荷。とろけるほどにジューシーで
あまい肉は軽くあぶってどうぞ。
知る人ぞ知る、
天草の黒毛和牛なのですね。
一瞬ですが、
お肉の焼ける音をどうぞ。
煮物:鱸(すずき)のオランダ煮
「オランダ煮」とは
天草の郷土料理で、
一度油で揚げて
煮付けた料理です。
パンフレットによると、
油で揚げるという料理法が
キリスト教と共にヨーロッパから伝わりました。「天ぷら」や
油で揚げて酢につける「南蛮漬け」は
日本中で親しまれています。天草に今も残る
南蛮料理をお楽しみください。
とのこと。
やはり旅では
その土地の食材、料理をいただくと
豊かな気持ちになれます。
揚物:きびなご天ぷら
「五足のくつ」
公式ホームページによると
日本有数のキビナゴの産地・天草。
特に南の牛深が産地です。鮮度抜群のキビナゴを天ぷらにしました。
揚げたてを天草の天然塩でお楽しみください。
天草はきびなごが
一年中獲れるようです。
鍋:天草大王 石焼き蒸し鍋
5分ほどありますが、
もしよろしければ
作っていいただいている動画をどうぞ。
(話し声が入っています)
パンフレットに
「天草大王」の説明がありました。
体長1m ほどで
日本最大級の地鶏「天草大王」。かつて博多の水炊き用の鳥として珍重され、
あまりのおいしさに博多の人が食べ尽くしてしまい、絶滅。平成の世になって
熊本県が一丸となり、復元に成功しました。弾力ある肉質でうまみの強い地鶏です。
私は福岡出身なので、
ちょっと申し訳ないです。
この「天草大王 石焼き蒸し鍋」は
五足のくつ・オリジナル料理で、
まず、溶岩石の上で天草大王を焼き、
鶏ガラスープを流しいれ
蒸し焼きにします。
お肉はプリプリ弾力があり、
スープにも天草大王の旨味が凝縮されています。
食事:雑炊 汁 香物
先ほどの「天草大王 石焼き蒸し鍋」の
スープで雑炊ができました。
天草大王のダシを
ごはんが吸い込みまくっています。
デザート:杏仁豆腐 南蛮柿コンポート
「南蛮柿」とはイチジクのこと。
天草はイチジクの日本発祥の地だそうです。
宣教師が伝えたから、とのこと。
以上、
「五足のくつ」VillaCの
天正での夕食の様子をお届けしました。
どれも天草ならではのお料理で
感激しました。