2025年10月11日~13日の2泊3日で、
熊本・天草&阿蘇へ旅行してきました。
1泊目は
天草・天ノ寂(あまのじゃく)に宿泊しました。

2泊目は
星野リゾート・界 阿蘇に泊まりました。
界阿蘇のお食事は、阿蘇の森を見ながら
熊本を味わう上質な体験。
なお、界 阿蘇は2026年10月末頃をもって
閉館を発表しております。
この素敵な界 阿蘇のお食事を味わえる時間は
それほど残されておりませんが、
食事の様子の写真をいっぱい撮ってきましたので
どうぞご覧ください。
界阿蘇の夕食|火の国会席
界阿蘇の夕食のスタートは
17:30または19:30です。
今回、17:30スタートをお願いしました。
時間になりましたので、
離れのお部屋からレストランに向かいます。

レストランがある建物が
少し茜色に見えます。


レストランは館内着の作務衣でOKです。

夕日が見える窓際の席に
案内していただきました。

夕食は「火の国会席」

17:30スタートの夕食は
空がピンク色に染まってキレイなので、
とおっしゃっていました。

レストランの様子です。

奥には、個室も用意されています。

お子さんがいらっしゃると
個室のほうが気楽かもしれませんね。
先付け|山うに豆腐のムース トマトと共に
まずは安心院(あじむ)スパークリングワインを
グラスでいただきます。

大分県宇佐市の安心院(あじむ)町にある
安心院葡萄酒工房のスパークリングワイン。
安心院は霧深い盆地であり、
特有の温度差の激しい気候を活かして、
良質のブドウを育て
芳醇なワインを醸すワイナリー、とのこと。

酸味があり、シブい味わいです。

ラベルも高級感のある
スパークリングワインですね。
気になる方は、こちらからどうぞ。
▶安心院スパークリングワイン・白
先付がやってきました。
山うに豆腐のムースです。

山うに豆腐とは、
熊本名産の豆腐の味噌漬けのこと。

濃厚なムースの上に
おだしのジュレとオリーブオイルを合わせてあります。
ぷるぷる、とろっとしていて、
確かにうにのような味がします。
窓の外に太陽の姿が見えなくなりました。

小鉢|伊勢海老と季節野菜の海老餡かけ
かわいらしいお椀が出てきました。
開けてみます。

伊勢海老と季節野菜の海老餡かけ。
伊勢海老と柚子の香りが
ふわっと香りました。

お野菜は、ナス、パプリカ、ししとうです。

伊勢海老のだしが
あんかけにたっぷり出ています。
あんかけだけでも
もっといただきたいほどおいしかったです。
お造り|お造り取り合わせ
お造りの登場です。

左から鯛、カンパチ。

小皿には熊本名産の馬刺しです。

醤油は2種あり、
上が九州のお刺身醤油。
下がなめたけ、ポン酢、ごま油を合わせた
自家製・変わり醤油。

変わり醤油は
馬刺しとの相性がいいとのこと。
ここで日本酒、産山村(うぶやまむら)
・純米吟醸をいただきます。

水田に鯉を放して
雑草や害虫を食べてもらう鯉農法、
すなわち農薬・化学肥料を使わず育てた
お米を使っており、
水は環境庁指定名水百選に選ばれた、
界阿蘇からもほど近い
「池山水源」の名水を使ってできたお酒。

錫の容器でしょうか、びっくりするほど
きりっと冷やしてあります。
さらっとしているのに、まろやか。
飲みすぎてしまいますね。
馬刺しをいただけると思っていなかったので
うれしいです。
「産山村」は、楽天のふるさと納税でも
手に入れられるようです。
▶【ふるさと納税】「鯉農法米」純米吟醸 産山村
煮物椀|吹き寄せ玉子 紅葉麩 酢橘 三つ葉
お椀が来ました。


吹き寄せ玉子の煮物椀です。

ふっくらとした卵生地に
お野菜を合わせてあります。
まず、酢橘とだしの香りを
存分に楽しみます。
ここで次の日本酒をお願いします。

七歩蛇(しちほだ)・純米大吟醸を一合。
(河津酒造・熊本県阿蘇郡小国町)
阿蘇小国町産の「一本〆」米を
贅沢に35%磨きにて大吟醸造りしたお酒。
ふわっと香ってコクがあり、
雑味がなく、おいしいお酒です。
揚げ物|車海老の東寺揚げ
美しく盛られた揚げ物がやってきました。

車海老の東寺揚げです。
東寺揚げとは、湯葉をまぶして揚げたもの。
食感をお楽しみください、とのこと。

秋のお野菜、さつまいもと舞茸も。
海老の頭部分が
香ばしくておいしかったです。
こちらの塩レモンで
さわやかにいただきます。

天つゆでもなく、塩でもなく、
塩レモンというところが粋ですね。
画像では見えないですが、
舞茸が肉厚でジューシーでした。
台の物|トマトすき焼き だんご麺
次のすき焼きの準備を始めていただきました。
まずにんにくから。

お肉は熊本のブランド牛、あか牛。
さしがほどよく、さっぱりといただけます。

すき焼きにトマト!
熊本はトマトの生産量が日本一とのこと、
このお鍋でもまるまる1個入ります。

割り下が注がれ、いいにおいが漂ってきて、
深呼吸してしまいます。


トマトをお肉で巻いて、
生卵ではなく温泉卵をくぐらせていただきます。
たまねぎも甘く煮えておいしいです。
すき焼きは甘くなりがちですが、
トマトの酸味が加わってさっぱりいただけます。

こちらの幅広の面は、だんご麺。

熊本では
「だご汁」という料理に使われ、
大分では、きなこをまぶして食べる
「やせうま」と呼ばれるおやつに。
そういえば
界阿蘇まで来る途中で、
だご汁のお店に
行列ができているのを見かけました。
だご汁はみそ仕立ての具沢山のお料理、
けっこうボリュームがあるそうです。
割り下とお水を足して、
バジルと粉チーズを入れて洋風に。

バジルがさわやかに香ります。

麺がボリュームがあるので
お腹いっぱいになりました。
次はデザートですが、
レストランでもいいですし、
ラウンジでもいただけるとのこと。
ラウンジに案内していただきます。
甘味|界 阿蘇特製ヨーグルトムース トマトジュレ添え
ラウンジに移動して、
暖炉の前でデザートをいただきます。

暖炉に火は入っていません。
ヨーグルトムースにトマトジュレと
大分県名産ざぼんのシロップ漬けを添えて。

ヨーグルトムースはふわっふわ。
トマトのジュレはそのもののお味。
ざぼんの酸味もヨーグルトムースに合います。
ほうじ茶もいただきます。

界阿蘇の夕食ドリンクメニュー
界阿蘇のレストランの
ドリンクメニューをご覧ください。
日本酒、熊本のお酒がずらり。

熊本の焼酎も用意してあります。

ビールなど、その他のアルコール。

天草でも登場した
安心院スパークリングワイン。

白も赤も、安心院ワインがありますね。


ノンアルコール各種。

夜のふるまい|焼酎2種と名水3種を飲みくらべ
ラウンジのお隣にあるカウンターでは
夜のふるまいとして焼酎が用意されていました。


焼酎が2種、用意されています。

吟香・鳥飼(鳥飼酒造・熊本県人吉市)と
豊永蔵(豊永酒造・熊本県球磨郡湯前町)。

鳥飼を飲んでみましたが、
華やかな香りがしました。
こちらはおつまみ。

ナッツのようですが、
なにがコーティングされているのか
分かりませんでした。
甘いけどもピリッとします。
お水は3種類、用意されていました。
水も飲みくらべてみると、
味の違いが分かります。

長湯温泉MgNa1800。

白川水源・白水。

日田天領水。
ペットボトルで売っているのを見かけます。

静かなトラベルライブラリー。


テラスからの阿蘇の森も
すっかり夜の風景。

突然ですが探してみたら、
2019年の宿泊の際の夕食の画像が
1枚だけ出てきたので載せてみます。

宝楽盛りでしょうか、
これまた素敵なお料理でした。
それではお部屋に帰って、ゆっくりします。


部屋に戻るとテラスのかがり火が
煌々と揺らめいていました。

夜の露天風呂も格別です。

敷地の森からの虫の声に、秋を感じます。
お部屋での飲み物のおみやげ|はちみつかぼすジュース
食事の終わりにかごをいただき、中には
はちみつかぼすジュースが入っていました。

ミネラルやビタミンを補えるそうです。
お部屋でいただきます。

すこしとろっとしていて、
自然な甘みが胃にしみます。
界阿蘇の朝食|熊本の食材たっぷりの和朝食
朝6時過ぎに連絡いただき、
本館のテラスから雲海が見えました。

また雲海については
界阿蘇の館内の記事でご紹介します。

朝風呂に入って、優雅な朝を迎えました。

朝食を9:00にお願いしていたので
レストランに向かいます。

レストランに入ると
土鍋でご飯が炊けている様子が見えました。
それぞれのテーブルの
朝食のスタート時間によって、
炊きあがり時間を調整しているようです。

窓際のテーブルに着くと
お鍋が火にかけられていました。

朝ごはんのメニューです。

火にかけられていたのは、南関汁。

南関揚げが入ったお味噌汁です。
南関揚げとは
熊本県南関町の名産品であるお揚げ。
水分を極力抜いているので
じゅわっとした食感が特徴。

この赤柚子胡椒を
お味噌汁に入れてお楽しみくださいとのこと。

通常の青柚子胡椒より
マイルドとのことでしたが、
まあまあ辛いので
少量から試してみることをおすすめします。
他にもお料理が盛りだくさん。

阿蘇の草原をイメージしてデザインされた
特製の土鍋には、ほかほかごはん。

土鍋の炊きたてご飯は、ごちそうですね。

たくさんのごはんのおともが並ぶ
ワクワクの界阿蘇の朝ごはんです。

見た瞬間、ごはんのお代わりを確信しました。
下段真ん中には
南阿蘇のお醤油屋さんで作られているもろみ。
ごはんまたはお豆腐と合わせて。

その左隣は、界オリジナルのこんぶ梅。
ショップでも売っています。
もろみの上は、熊本の郷土料理、
一文字(ひともじ)ぐるぐる。
わけぎをさっとゆで、ぐるぐると巻いて
辛子酢味噌を載せてあります。
わけぎの別名が一文字、だそうです。
その右が辛子蓮根。
一口で食べると辛みが強いので
少しずつお召し上がりくださいとのこと。
この日の焼き魚は、鰆の味噌漬け。

温泉卵は
阿蘇の平飼いで育てられた鶏の卵。

通常の卵より
ほのかな甘みと凝縮されたうまみがあり、
界阿蘇流の卵かけごはんを
おすすめいただきました。
先にごはんにお醤油をかけ
お醤油ごはんを作ったうえで
温泉卵をのせ、
かき混ぜすぎないようにしていただきます。
ヨーグルトの上には
不知火(しらぬい)と晩白柚(ばんぺいゆ)の
ミックスのジャム。
不知火は、
清見とポンカンを掛け合わせてできた品種で、
晩白柚はスイカくらい大きな柑橘で
ざぼんの一種。
ご飯をお代わりし
朝からもりもりいただきました。

ではカウンターへ移動して、
食後のコーヒーをいただきます。

昨夜は「夜のふるまい」として
焼酎を楽しんだカウンターですが、
超硬水の
長湯温泉マグナ1800と
日本一おいしいと言われる白川水系の
利き水のコーヒーが用意されていました。
味わいの違いをお楽しみくださいとのこと。


飲み比べてみます。

ジャージー牛乳もあったので、
アイスコーヒーに加えます。

テラスで、阿蘇のおいしい空気とともに
コーヒーをいただきます。


飲みくらべてみたところ、
白水のほうがまろやか。
マグナのほうは苦味を強く感じました。

阿蘇五岳を眺めながらのコーヒーは
ひと際おいしく感じます。

贅沢な時間がスローに流れていきます。
まだチェックアウトまで時間がありますので
お部屋に戻ってゆっくりします。

界阿蘇のチェックアウトは12:00までですが、
鍋ケ滝の入園の予約をしているので、
30分早めの11:30に
チェックアウトしました。
17:25分発の飛行機で東京に帰りますので
それまで阿蘇観光を楽しみます。

けっこうライダーを見かけ
グループでツーリングを楽しんでいました。
鍋ケ滝の看板が出てきました。

阿蘇観光の様子は
別記事にてお伝えしようと思います。
まとめ|界阿蘇で熊本の地の食材・郷土料理を満喫
以上、界阿蘇の夕食及び朝食の様子を
お届けしました。
熊本の食材、お料理を堪能できたのは
もちろんのこと、
阿蘇の美しい夕日や山々を眺めながらの食事は
ここでしか味わえないなと思いました。
界阿蘇は2026年に閉館を発表しており、
限られた時間になるかと思いますが、
界阿蘇を体験したい方は
早めに予約を取られたほうがいいと思います。
客室、食事のほか
界阿蘇の館内やアクティビティも
別記事にてご紹介したいと思います。
読んでいただき
ありがとうございました。
