2025年
8月12日~14 日、
湯河原と修善寺をめぐる
2泊3日の旅に出かけました。
初日は湯河原の老舗旅館
阿しか里に宿泊。

2日目の宿、
修善寺のオーベルジュ
アルカナイズに泊まりました。

アルカナイズをチェックアウト後、
伊豆の修善寺温泉を、
所要時間・1時間半で
駆け足散策してきました。
修善寺の見どころといえば、
修禅寺や竹林の小径、
そして
桂川にかかる恋の橋めぐり。
今回は短時間ながらも
主要スポットを一通りまわれたので、
その記録を
残しておきたいと思います。
どうぞご覧ください。
修善寺観光を短時間で楽しむコツ
帰りの特急・踊り子の時間が
決まっているため、
修善寺を観光しますが
所要時間1時間半くらいで回りたいです。
時間節約のため、バスではなくタクシーで
アルカナイズをチェックアウトし
タクシーで修善寺駅まで戻り、
駅で
旅の荷物をロッカーに預け、
また別のタクシーで
修善寺温泉街へ向かいました。
バスも修善寺温泉街へ行くのが
あるようでしたが、
よく分からなかったのと
帰りの踊り子の時間も決まっていて、
それほど時間がなかったため、
タクシーで行くことにしました。
修善寺駅から修善寺温泉まで
タクシーで7分くらいです。
散策のしかた|「桂川沿い」に主要スポットがつながる
今回の修善寺観光は、
1時間半という限られた時間でしたが、
竹林の小径や恋の橋めぐりなど
主要スポットをめぐることができました。
ゆっくり足湯につかったり、
修善寺温泉の宿に泊まったりするのも素敵ですが、
短時間でも
十分に雰囲気を楽しめるのが修善寺の魅力。
川沿いを歩いていけば、
主要スポットは回れますし、
それほど広いエリアでもないので
1時間半あれば観光できる感じです。
観光したのは
8月中旬の夏真っ只中だったため、
外にそれほどいられなかった、
という事情もありますが。
桂川にかかる5つの橋|恋の橋めぐり
修善寺温泉街には、
桂川に架かる5つの橋があり、
「恋の橋めぐり」
と呼ばれています。
すべて渡ると恋が成就すると言われる、
縁起のいいスポットです。
赤く塗られた橋を渡した桂川は
美しい写真スポットにもなりました。
では
実際に回った順に、
修善寺でもらった
チラシの説明を加え、
それぞれの橋の意味を織り交ぜながら
ご紹介していきます。
① 渡月橋(みそめ橋)|良縁祈願
一番、修善寺駅寄りにある橋、
渡月橋(とげつばし)。
赤く塗られた
趣のある橋なのですが、
渡って駐車場があるせいか、
その上を車がガンガン走っていました。
渡月橋 ー良縁祈願ー
運命の出会いや理想の相手を
求めているあなたにはこの橋。恋する乙女心を胸に橋を渡り、
素敵なご縁を引き寄せましょう!(別名:みそめ橋)
渡月橋からの桂川の流れもご覧ください。
筥湯(はこゆ)
修善寺温泉の共同浴場
筥湯(はこゆ)は、
かつて桂川沿いに点在していた
七つの外湯のひとつ。
併設されている
高さ12メートルの展望塔は、
文豪・夏目漱石が名付け、
仰空楼(ぎょうくうろう)と呼ばれています。
鎌倉幕府二代将軍・源頼家が
修善寺に幽閉されていた際、
入浴中に襲撃を受けた
という伝承も残っています。
➁ 虎渓橋(あこがれ橋)|恋愛成就
次は虎渓橋(こけいばし)に
やってきました。
虎渓橋 ー恋愛成就ー
気になる人がいるあなたにはこの橋。意中の相手を強く思い浮かべながら
橋を渡れば、お近づきになれるかも?(別名:あこがれ橋)
今、記事を書きながら
初めて知ったのですが、
5つの橋には
それぞれ橋紋が埋められているそうです。
知らなかったので
まったくみないまま観光し終わってしまいました。
これから行かれる方は
ぜひチェックしてみてください。
独鈷(とっこ)の湯公園|お湯かけ稚児大師
桂川の清らかな流れに沿って
歩いていたら、
なにやら
小さな公園が見えてきました。
独鈷(とっこ)の湯公園
と呼ばれているようです。
独鈷の湯が見えますね。
「独鈷の湯」は
また後でご紹介します。
公園の一角には、
東京2020オリンピック・
聖火リレーの記念碑もありました。
川べりのせせらぎや緑とともに、
ほっとひと休みできる場所です。
温泉街の街並みと桂川の流れが
和の情緒を紡ぎだしてくれています。
足湯もあったような気がします。
ワゴンが来ていました。
なにか軽くいただいて
ひと休みもできますね。
湯掛け稚児大師。
お子さまの健全を願う方、
ご自身の健康を願う方、
現在
疾患をお持ちの方など、
願いを込めて、
お湯をそそいであげてください、
とのこと。
竹林の小径方面へ向かいます。
すごい行列のお蕎麦屋さん。
胡々という
手打ち十割蕎麦のお店です。
石臼引きの自家製粉のおそばとのこと。
修善寺でおそば、
情緒があっていいですね。
さらに進むと
竹林が見えてきました。
③ 桂橋(結ばれ橋)|子宝祈願
これは桂橋(かつらばし)。
桂橋 ー子宝祈願ー
妊活中の方や、
出産予定のお子様の健康祈願をしたいあなたにはこの橋。夫婦杉のそびえる日枝神社にも、
足を運んでみてください。(別名:結ばれ橋)
竹林の小径へと続く道の
入り口にある橋。
桂橋からの
川の流れを見ていると、
時間がゆっくりと
流れているように感じられます。
竹林の小径|入口の目印は「桂橋」
竹林の小径に入りました。
桂川に沿って続く散策路です。
左右に高く伸びる竹が空を覆い、
風にそよぐ音も心地よいです。
竹林の小径は
ミシュラン・グリーンガイド2つ星、
に選ばれており、
それも納得の美しさです。
真夏にもかかわらず、
竹林の涼やかな美しさに感動しました。
夜は
修善寺ナイトウォークと称して、
通年、ライトアップされているそうなので、
夜に訪れるのもいいですね。
④ 楓橋(寄り添い橋)|結婚祈願
さらに進んでいくと、
半鐘を見つけました。
火事を知らせるために
打ち鳴らされる鐘ですよね。
ちょっと珍しいので
写真に収めておきました。
そして
楓橋(かえでばし)の案内が見えてきました。
楓橋 ー結婚祈願ー
お付き合い中の相手からの
プロポーズを待っているあなたにはこの橋。一緒に渡って、
あなたの気持ちをアピール。(別名:寄り添い橋)
青々したもみじと
ゆるやかに流れる桂川の風景に、
しばし
足を停めます。
川のせせらぎを
すぐそばに感じながら、
その落ち着いた雰囲気を
楽しみながら、歩を進めていきます。
井戸でしょうかね?
夏の強い日差しが作る
木々の黒い影。
なにやら建築物を発見。
修善寺温泉の源泉でしょうか。
木立に囲まれた日陰は、
涼しくて散策しやすいです。
竹林の小径の石碑がありました。
そこを折れると…。
⑤ 滝下橋(安らぎ橋)|夫婦円満
これで5つ目の橋、
滝下橋(たきしたばし)に着きました。
滝下橋 ー夫婦円満ー
今の相手の方と末長く一緒にいたい
と願うあなたにはこの橋。夫婦愛を確かめながら、
手を繋いで渡るのも良いかも?(別名:安らぎ橋)
手をつないで
渡ってはいませんが、
夫と一緒に
ここに来れたということで、
十分、滝下橋の願いはかなっている、
と思いました。
滝下橋を渡って折り返し、
修善寺駅方面に戻る感じで進んでいきます。
あさば|老舗旅館の存在感
修善寺温泉を代表する老舗旅館、
あさばの前に来ました。
この格式高い門構えに
背筋が伸びる思いです。
中には入れないので、
門をいっぱい撮っておきました。
室町時代から続く格式高い宿で、
能舞台のある庭園が有名。
今回は
入口の門を眺めただけでしたが、
いつか
泊まってみたいものです。
▶【あさば】を一休.comで見る
もう少し
修善寺温泉街の中心から離れた、
柳生の庄も、実は気になります。
▶【柳生の庄】を一休.comで見る
途中、竹細工も飾ってありました。
暗くなると
ライトアップされるのかもしれません。
川沿いの細い小径を
修禅寺方面に歩いていきます。
独鈷の湯と修禅寺|空海を感じられるスポット
まだまだ
修善寺の見どころは続きます。
独鈷の湯|弘法大師ゆかりの湯
独鈷(とっこ)の湯に着きました。
桂川のほとりにある、
修善寺温泉発祥の地。
平安の昔、弘法大師・空海が
この地を訪れたとき、
病の父を背負った息子が
冷たい桂川で、
父の身体を洗っている姿を
目にしました。
あまりにも
気の毒に思った大師は、
手にしていた法具・独鈷杵で
岩を打ち、
その場から
こんこんと湯を湧き出させたといいます。
独鈷の湯に近づいてみました。
かつては
足湯として開放されていたようですが、
現在は足湯もできず、
近くから眺めるだけになっています。
立地上、管理が難しいのでしょうか。
それでも、
桂川河畔にたたずむ独鈷の湯は、
修善寺温泉の象徴のような存在で、
立ち寄る価値があると思います。
独鈷の湯は
伊豆最古の温泉とも言われています。
独鈷の湯から上ってくると、
おみやげ屋さんやカフェがありました。
なにかおいしそうなものが
目に入りました。
なんと
飲むわらび餅。
混んでいたので
後ろ髪をひかれながら、後にします。
温泉まんじゅうも
売っていました。
その他おみやげがいっぱい
並んでいました。
修禅寺でお参り|修善寺の中心スポット
修禅寺に着きました。
弘法大師・空海が
807年に開いたと伝わる古刹。
お寺は修「禅」寺なのですが、
地名や温泉は修「善」寺という表記。
色々調べてみましたが、
諸説あるようでした。
修禅寺の中へ入ってみます。
立派な山門をくぐります。
両脇には
阿形(あぎょう)吽形(うんぎょう)
の仁王像が立っています。
手水処が見えました。
修禅寺の境内にある
「大師の湯」と呼ばれる手水処。
ここでは冷たい水ではなく、
温泉で手を清めることができます。
弘法大師ゆかりの温泉地らしい、
ちょっと特別な参拝体験です。
修禅寺は
ミシュラン・グリーンガイド二つ星
に選ばれており、
国内外から訪れる人々に
その価値を認められています。
境内は整えられ、
清らかな空気が流れており、
ゆっくりお参りしていると
心も澄んでくるようです。
修善寺温泉を歩くなら、
やっぱり外せないスポットです。
カフェでひと息~修善寺駅にバスで帰る
8月の暑いなか、
歩き疲れたので、
どこか涼しいところで
ひと休みしたいです。
ITJ BASE Shuzenjiでアイスコーヒーを飲む
甘味処・一石庵へ行ってみましたが
入店待ちの列が長かったので断念。
行きがけに見かけた
ITJ BASE Shuzenjiに
行ってみることにします。
修禅寺のすぐお隣にある
カフェ&ゲストハウス。
散策の途中に「ちょっと休もう」
と思ったときに入りやすい立地です。
ゲストハウスが併設されていて、
アウトドア旅の拠点や
ワーケーションにも利用できるそうです。
店内は
ウッディなインテリアでまとめられていて、
壁には
トレイルや自然をテーマにしたポスター。
スタイリッシュながら
温かみがあって、
観光の合間に
ほっと一息つくのにぴったりです。
2階席は窓が大きくて明るく、
川沿いの景色や赤い橋も望めます。
いただいたのは、
アイスコーヒーのアメリカン。
すっきりとした口当たりで、
真夏の散策の疲れが
すっと抜けていくようでした。
観光地ど真ん中なのに、
静かに過ごせるカフェでした。
日枝(ひえ)神社|次は見たい夫婦杉
カフェを出て
修善寺温泉のバス停に向かいます。
途中
日枝神社の前を通りました。
バスの出発時間が迫っていたため、
今回は鳥居を外から見ただけで、
お参りできませんでしたが、
ふと立ち止まりたくなるような
歴史を感じさせる
たたずまいでした。
昔は、修禅寺の鎮守社でもあった神社。
境内には夫婦杉や
県指定文化財の一位樫があるそうです。
次に訪れるときは
ゆっくり歩いてみたい場所です。
急いでバス乗り場まで行くと、
もうバスが来ていました。
バスに乗って、
修善寺駅に帰ります。
まさにバスが出発する、
その瞬間になんとか乗れました。
修善寺温泉のバス停から
修善寺駅まで10分かからないくらいです。
修善寺駅から東京へ|踊り子で小さな宴をひらく
修善寺駅から東京まで
踊り子10号に乗って帰ります。
修善寺駅の中を見回る|売店・食堂
15:39発なので
30分ほど、修善寺駅の中をぶらぶらして帰ります。
ちょっとレトロ感のある
伊豆急の車両。
駅の地図を見ていると、
けっこう観光地があるのかなと思いました。
浄蓮の滝は
「天城越え」の歌詞で有名ですね。
バスの行き先案内。
修善寺温泉、堂ヶ島、
浄蓮の滝、天城峠など、
バスで
各観光地に行けます。
フェリーや洞窟めぐり、
クルーズも出ているんですね。
これは前日13日の掲示ですが
フェリーは運休になっていました。
伊豆市は
子育て支援に力を入れているようです。
修善寺駅には
売店に併設した食堂があります。
売店で食券を買って
食堂に注文をします。
修善寺は原木しいたけが特産のため
しいたけそば推しです。
が、夫は桜海老天そばを
注文していました。
駅の食堂のおそば、
と思って油断していたら、
本格的なおそばで、おいしかったです。
温泉むすめ・修善寺透子ちゃんは
売店にも食堂にもいました。
アルカナイズに行く前に見た
修善寺透子ちゃんの様子はこちらから。

これは修善寺駅の改札。
改札のすぐわきに
駅弁・舞寿司があります。
夫はここで、あじ寿司を購入。
修善寺駅改札を通り、特急踊り子に乗り込む
改札付近には
鉄道むすめ・修善寺まきのちゃんがいます。
他の観光地でも
見かけたような気がしますが、
島原駅しか思い出せないので
それだけ載せておきます。

お子さまの撮影用に
小さいサイズの駅員の制服を
貸し出していました。
これを着て
駅員の仲間入りができるそうです。
これが私たちが乗って帰る
踊り子です。
静岡のわさびは
世界農業遺産に認定されています。
昔、行った浄蓮の滝の
わさび田の美しさと清らかな水に
感動したことを思い出します。
踊り子に乗りこみました。
踊り子の席に座ってみたら、
停まっている向かいの車両が気になったので
撮りに行ってきました。
伊豆箱根鉄道とラブライブの
コラボ車両のようです。
伊豆みやげを踊り子車内で楽しむ
さて
踊り子の席に戻りまして、
さきほど修善寺駅で買ってきたものを
テーブルに広げてみます。
つまみによさそうな
たこ唐揚げせんべい。
お酒のほかに
ロックアイスも忘れずに。
氷だけは売店ではなく
修善寺駅の中のセブンイレブンで調達しました。
丹那牛乳バウムクーヘンは
おみやげと思って買いましたが、
踊り子車内で
食べてしまいました。
私は旅先で
地域限定の宝クラフトチューハイを見つけたら
買ってしまいます。
静岡スルガエレガントと、
浜松産ルビーグレープフルーツ。
どちらも駿河湾深層水の塩が
アクセントになっていて、
旅の疲れを
すっと癒してくれる味わい。
地元の素材を使っているものを
いただくと、
旅の気分がさらに増して
楽しくなります。
そして、これが夫が買った
あじ寿司です。
開いてみると
こんな豪華なお寿司です。
車窓から
美しき水田を眺めながら。
宝のクラフトチューハイは
1本は持って帰って
自宅で
飲むつもりでしたが、
まだ氷も残っているし、
気分がいいので開けてしまいました。
日本全国の地域限定で販売されていますが、
楽天でもありましたので、
ご興味あれば
チェックしてみてください。
窓の外はどこでしょう?
熱海の海ですかね。
阿しか里の客室にあった
ミックスナッツもいただいちゃいます。
踊り子車内で
小さな宴を繰り広げながら、
東京への帰路も
楽しく過ごしました。
こうやって湯河原・修善寺の旅は
締めくくられていきました。
まとめ|短時間でも修善寺を満喫できた
修善寺温泉には浸かりませんでしたが、
修禅寺の静けさ、独鈷の湯の歴史、竹林、橋めぐり…
駆け足ながらも
充実の小旅行になりました。
修善寺はコンパクトながら
見どころが多い温泉街と思いました。
短時間でも
しっかり楽しめました。
行けなかった
日枝神社や指月殿も含め、
また季節を変えて
歩いてみたいですし、
次回は、
修善寺グルメや温泉も合わせて
じっくり味わいたいと思います。
以上、2025年8月の
伊豆・修善寺の旅を、
8回にわたって
すべてお伝えしました。
読んでいただき
ありがとうございました。
