2025年11月1日~3日の2泊3日で
瀬戸内海を周遊するガンツウに宿泊しました。
この記事では今回宿泊したお部屋、
グランドスイートの様子をお伝えします。
前回のザ・ガンツウスイートとは
どう違うのかもご紹介します。
写真をいっぱい撮ってきましたので
どうぞご覧ください。
ガンツウの客室は5種類|客室数・広さ・特徴

ガンツウの客室数は17室で、
お部屋タイプは5種類あり、
いずれも瀬戸内海を一望できる
テラス付きのスイートです。
建築家・堀部安嗣氏デザインの客室は
木がふんだんに使われています。
ザ ガンツウスイート|最上級スイート

船首に位置するザ・ガンツウスイート、
進行方向の景色を楽しめる唯一の客室です。
2つのテラスを備え、
それぞれ露天風呂とデイベッドが配置されており、
流れる島影や海面を眺めながら
ゆったりと過ごせます。
・部屋数:1室
・面積:90㎡
前回は、ザ・ガンツウスイートに宿泊しました。
こちらの記事からどうぞ。

グランドスイート|テラスが最も広い客室
スイートの中で最もテラスが広いタイプ。
大きな窓から瀬戸内の光を感じられる
明るいお部屋です。
ベッドに横になりながら流れる景色を眺めて
贅沢な時間を過ごせます。
・部屋数:2室
・面積:80㎡
テラスで整体を受けられるとのことで
身体を整える大人旅にもぴったりです。
今回、滞在したお部屋です。
後ほどくわしくご紹介します。
テラススイート プレステージ|3名で宿泊できるサウナ付き客室

2025年7月出発分から新たに登場した
客室タイプです。
3タイプあるテラススイートシリーズの
最上位クラス。
3名1室の利用も可能で
家族や大人同士の旅にも適しています。
プライベートドライサウナが備わっており、
ととのう時間も大切にしたい方におすすめです。
・部屋数:2室
・面積:90㎡
ご夫婦とそのお子さんの宿泊客もいらしたので
このタイプのお部屋にお泊りなのかな、
と思いました。
テラススイート 露天風呂付き|海を間近に感じられる
窓のすぐそばのベッドから
海が間近に感じられるテラススイート。
目の前に水平線が望めるソファも配置。
テラスには檜の露天風呂もあり、
瀬戸内の風を感じながら湯につかれます。
・部屋数:2室
・面積:50㎡
テラススイート|スタンダードなスイートルーム
もっとも客室数が多いお部屋タイプの
テラススイート。
50㎡とコンパクトながらも、
テラスや大きなガラス窓の浴室から
海と一体化する感覚を得られます。
・部屋数:10室
・面積:50㎡
グランドスイート|客室を詳しく紹介
では今回宿泊のグランドスイートの
ルームツアーをご覧ください。
その前に1階の廊下と客室入り口も
ご覧ください。


今回のお部屋は104号室。

真上の2階204号室も
グランドスイートです。
グランドスイートのお部屋の
ガンツウ公式の間取り図です。

まずは動画でどうぞ。
グランドスイート:玄関

玄関です。
姿見もあります。
船内は備付けの雪駄で過ごしました。

これは客室の鍵です。

オートロックのため
客室を出る際は鍵を忘れずに。
私はこのシリンダータイプの
鍵の回し方が分からず、
外から帰るたびに苦戦していました。
グランドスイート:ベッドルーム

客室内に入ると、まずベッドルームがあります。

ベッド同士がくっついた
ハリウッドツインタイプです。

船舶用に特別注文したシモンズの
幅120cm・長さ200cmのセミダブルが
2台、並んでいます。

部屋全体に木がふんだんに使われ、
ほっとする空間。


床も天井も、部屋一面に木材が使われています。
燃えにくい処理を施しているそうです。

ベッドからの景色の動画をどうぞ。
サイドテーブルの上にも
備品が置いてあります。

照明も船のランプの雰囲気。

テラスの窓のロールカーテンは
スイッチ一つで自動開閉できます。

メガネのメンテナンスのセットがあるのは
珍しいですね。

眼鏡クリーナーのほか
眼鏡を調整できそうな工具も。

もう一つのサイドテーブルです。

アクセサリー置き場もあります。

懐中電灯と殺虫剤が用意されています。
使うことはありませんでしたが。

ベッドから
瀬戸内海の穏やかな風景が一望できます。

夜は落ち着いた雰囲気に変わります。

テラス側は障子も備え付けられ、
まるで日本旅館に滞在しているよう。

母港・ベラビスタマリーナに着いた時の
ベッドからの風景。

グランドスイート:デスク
ベッドサイドにはデスクがあります。

ガンツウでワーケーションも可能ですね。

WiFiは利用できますが、
海域や状況により接続が不安定になったり、
中断することもあるかも、とのこと。
それほどネット環境が悪いとは
思えない体感でした。
電話とメモ。
レセプション直通電話で24時間対応してくれます。

なお、外線とはつながっていません。
ipadとbluetoothスピーカー。

ipadは、ガンツウが今どこにいるか分かる
航行モニターにもなっています。

瀬戸内の島々の情報も見られます。
国内外の新聞や雑誌の電子版も読めますし、
緊急時の案内も入っています。
USBも使えます。

これからの日程のガンツウのご案内。
次の旅に思いをはせてみます。

引き出しには
ガンツウマークの便箋と封筒。

別の引き出しには
WiFi情報と絵はがき。

ガンツウをデザインした
堀部安嗣氏の絵ハガキです。

この青い箱はなんでしょう。

旅客運送約款でした。

グランドスイート:ソファルーム
手前にテーブルと
奥の小あがりにソファーがあります。

ソファーからの景色。

こちらの戸棚の中はなんでしょう。

右側にテレビ。

テレビは下記の客室タイプに設置されています。
・ザ・ガンツウスイート
・グランドスイート
・テラススイート・プレステージ
左側はアンプとCDデッキでした。

ザ・ガンツウスイートとグランドスイートのみの
豪華な音響。

オーディオテクネ社の真空管アンプ。
コンサートの原音に最も近づけた
オーディオを開発する国産ブランドです。

素人の私でもいい音だと分かる音響でした。
ソファールームでも、ガンツウのおもてなし。

ハーブティーが用意されていました。

優雅にハーブティーをいただきながら
極上の音楽を聴くのも至福ですね。

こちらはニコンの双眼鏡。

遠くの島々をながめるのもおもしろいです。

ガンツウを設計した堀部安嗣氏の特集が
組まれた雑誌も置いてありました。

夕食から客室に帰るとテーブルには
さりげなくマスカットが。

夜は柔らかな照明で、くつろぎの空間に。

グランドスイート:テラス

グランドスイートの売りは
やはりこの広いテラス。

二人で座っても余裕のデイベッドで
瀬戸内海の光と風を感じられます。

テラスからの瀬戸内海は
いろんな表情を見せてくれます。

停泊地では、
外は真っ暗だろうと思ったら…。

星と島の稜線の美しさに
見とれてしまいました。

テラスからの朝焼けの風景も
ガンツウならでは。

ちょっと風の音が大きいですが、
ガンツウの朝の動画もどうぞ。
朝日が昇る瞬間を見られました。

ガンツウ下船間際のテラスからの風景です。

造船所が見えると、もうガンツウとも
お別れだとさびしくなりました。

グランドスイート:露天風呂

グランドスイートのお部屋には
テラスに露天風呂があります。
広さは一人用です。

すぐ手に取れる位置に
バスタオルも配置されています。

使ってないですが、もしかして
シャワーも付いていたのでしょうか。

夜の露天風呂はこんな雰囲気。

外から見えないよう目隠しもできます。

島の岸に町があると
目隠しを閉じていました。

11月の夜だと、それなりに寒かったですが、
瀬戸内海の上でのお風呂は最高です。
グランドスイート:クローゼット

こちらはウォークインクローゼット。

上の棚には救命胴衣が置かれています。

引き出し1段目はパジャマ。

肌触りのいいパジャマ、
上下セパレートタイプです。

前回、パジャマで
浴場まで行ってしまいましたが、
パジャマで過ごしていいのは
客室内のみです。
2段目は浴衣。

船内はダイニングも含め、浴衣でOKです。

引き出しの上には、ミニバッグ。
客室の鍵やスマホを持ち運ぶのに便利です。

右側の引き出し1段目は金庫でした。

2段目にはガンツウマークの物体が。

広げてみました。
洗濯ものを入れる袋ですかね。

グランドスイート:ドレッシングルーム

ウォークインクローゼットの入り口には
ドレッシングルームがあります。

ここでメイクやへスキンケアなどの
身支度ができます。
パナソニック製のくるくるドライヤーと
ストレートアイロンが用意されています。

上に置いてあるきんちゃくの中は?

ハンドクリームと日焼け止めでした。

船外体験もあるので、
日焼け止めはうれしいですね。

すごく使いやすい拡大鏡も備えてありました。

グランドスイート:洗面所
次は洗面所です。


外からの光もたっぷり入る洗面所。
夜はしっとりした雰囲気になります。

お部屋の空調の調節は洗面所にありました。

床が石の素材でできているので、
足先が冷たくなりそうと思いきや、
床暖房が入っていました。

洗面所のアメニティが気になります。

引き出しを開けると、
それぞれのパッケージの形のくぼみに
整然と収まっています。

ヘアブラシ、ボディタオル、マウスウォッシュ。

ヘアブラシはこういう立派なやつです。

カミソリ、シェービングフォーム、
シャワーキャップ&ヘアバンド、
綿棒&コットン、歯ブラシセット。

ドライヤーはパナソニック製。

ソーイングセットも用意されています。


蛇口のそばにはガンツウ石鹸。


ガンツウの刻印が入ったオリジナルです。

ガンツウ印のスキンケアコスメもずらりと完備。

ボディローション、メイク落とし、
洗顔、化粧水、乳液。

このスキンケアコスメは欲しくなりますが
持ち帰り不可です。
コップのかたわらに
かわいいピンクの実をつけた植物。

洗面所で過ごす時間も上質にしてくれる
素敵なおもてなしですね。

使ったタオルを入れるカゴもおしゃれ。

グランドスイート:シャワールーム

洗面所のお隣はシャワールームです。

ここも目隠しできます。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープも
ガンツウ印。

海を感じながらのシャワータイムを楽しめます。

グランドスイート:ミニバー
ベッドサイドにミニバーがあります。


オールインクルーシブのため
ミニバーのものすべて追加料金はかかりません。

富士ミネラルウォーターが
たくさん常備されており、
ターンダウンサービスの際、
飲んだ分が補充されます。

吊戸棚にはティーカップがありました。

こちらはオールインクルーシブの目玉、
ワインセラーです。

どういう飲み物が入っているかは
長くなりそうなので、
「なにがオールインクルーシブなのか」
という記事で詳しく説明したいと思います。
ワインセラーのお隣には、冷蔵庫がありました。


こちらもオールインクルーシブの記事で
詳しくご紹介しますね。
というわけで、ワインセラーがあるので
もちろんワインオープナーもあります。

氷やシャンパンクーラーは
レセプションやクルーにお願いできます。
引き出しには、お茶やコーヒー、グラスなどが
整然と並んでいます。


尾道でブレンドされた煎茶、ほうじ茶。
今川玉香園茶舗のもの。

ちょっとつまめる豆の小袋、
大野豆と香川黒の瀬戸内郷土豆。

豆の小袋にも瀬戸内へのこだわりを感じられます。
ネスプレッソのカプセルもあります。

コーヒーカップもガンツウのマーク。

美しいワインやシャンパングラス。

グランドスイート:トイレ
玄関入ってすぐにトイレがあります。

船だからといって特に変わったことはなく、
通常のトイレです。


もちろんウォシュレットもあります。

ザ・ガンツウスイートとグランドスイートの比較
というわけで、
グランドスイートのお部屋を見てきました。
前回泊まったザ・ガンツウスイートは
最上級のお部屋でしたが、
その一つ下のランクのお部屋、
グランドスイートはザ・ガンツウスイートと
どう違うのでしょうか?
私なりに思ったことを挙げてみます。
部屋が船のどの位置にあるか|見える景色が違う
下図はガンツウ2階の見取り図です。
右が船首です。
ザ・ガンツウスイートは
船首に位置してています。
グランドスイートを含めた他のお部屋は
右舷側または左舷側に面しています。

ガンツウ公式より
となると、おのずと
部屋から見える景色も変わります。
下図はザ・ガンツウスイートおよび
グランドスイートの間取り図です。
テラスを水色で囲っています。
分かりにくいですが、
ザ・ガンツウスイートの間取り図は
船首は上です。

ザ・ガンツウスイート(ガンツウ公式より)
ザ・ガンツウスイートからの景色です。

グランドスイートの間取り図は
船首が右です。

グランドスイート(ガンツウ公式より)
グランドスイートのテラスからの景色です。

ザ・ガンツウスイートは
船の進行方向の景色が見られ、
他のお部屋は
側面の景色が見えるわけです。
ガンツウは橋をいくつも通過しますが、
橋をくぐっていく時の壮観さは
ザ・ガンツウスイートが最高だと思います。
ただ橋の通過時は、
3階のオープンデッキで見るのが
いちばん迫力があります。
グランドスイートはテラス開口部が広い|光がたっぷり入る

グランドスイートのテラス
グランドスイートはテラス側全面が
天井から床までガラスサッシになっているので、
一面の海景色が楽しめます。
光がたっぷり入り、
部屋全体が明るい感じがしました。
一方、ザ・ガンツウスイートは、
ベッドルームに大きな窓がありますが、
グランドスイートほどは大きくありません。

ザ・ガンツウスイート
テラスの配置・広さが違う
グランドスイートは
5つの客室タイプの中で
最も広いテラスがどんとついていて、
船首側にデイベッド、
船尾側に露天風呂が配置されています。

グランドスイートのデイベッド
一方、ザ・ガンツウスイートは
テラスは2つに分かれており、
どちらも船首向きで
左側のテラスに露天風呂、
右側のテラスにデイベッドが配置されています。

ザ・ガンツウスイートのデイベッドテラス
これは完全に好みですが、
広々したテラスでくつろぎたいなら
グランドスイート、
船首で進行方向の景色を楽しむなら
ザ・ガンツウスイートですかね。
テレビや音響など客室設備はいっしょ
ザ・ガンツウスイートにも
グランドスイートにもテレビがあります。

ちなみにテレビは
テラススイートプレステージにもあります。
ほかの部屋にはありません。
真空管アンプの音響は、
ザ・ガンツウスイートとグランドスイートのみ。

なので設備は
ザ・ガンツウスイートとグランドスイートで
変わりません。
部屋の広さはザ・ガンツウスイートが10㎡広い
ザ・ガンツウスイートは90㎡、
グランドスイートは80㎡。
間取りも違うせいか、
それほどの広さの違いは感じませんでした。
ザ・ガンツウスイートは
部屋に入ってすぐ、
ベッドの背面の位置にカウンターデスクがあり、
その分広いのかなと思いました。

ザ・ガンツウスイートのデスク
ソファールームも
ザ・ガンツウスイートのほうが広い気がします。

ザ・ガンツウスイートのソファールーム

グランドスイートのソファールーム
ザ・ガンツウスイートはダイニングが個室
ガンツウのダイニングには
個室が一つだけ用意されており、
この個室は
ザ・ガンツウスイート宿泊客専用です。

ダイニングは
わりとテーブル同士が近接しており、
少しガヤガヤしますが、
個室は
完全プライベート空間になります。

今回、幸運なことに
ダイニングの個室で食事できたのですが、
基本的には
ザ・ガンツウスイート専用です。
個室ダイニングについては
別記事でご紹介します。
ザ・ガンツウスイートは個別に送迎してもらえる
ガンツウは、
広島空港またはJR福山駅まで送迎してくれます。
ザ・ガンツウスイートに宿泊すると、
他の宿泊客と相乗りはせず、
個別に送迎してくれます。
まるでお抱えの運転手さんが
付いてくれているようです。
ザ・ガンツウスイート以外の宿泊客は
相乗りもあります。
鮨カウンター優先?乗船や下船が優先?
ザ・ガンツウスイートに泊まった時は
鮨カウンター優先的に
予約してくれたような気がしますし、
初日の乗船や最終日の下船が一番
だったと思います。
これは違ったら、ごめんなさい。
まとめ|グランドスイートは開放感あるテラスが快適
以上、ガンツウのグランドスイートの
お部屋紹介をしました。
グランドスイートの推しポイントは
やはりゆったりとしたテラス。
瀬戸内の海と太陽のきらめきを
たっぷりと感じることができました。
ザ・ガンツウスイートも
すばらしかったですが、
グランドスイートも
開放感があって気持ちがよいお部屋でした。
まだまだガンツウについて
お伝えしたいことがたくさんあります。
食事や船内体験、船外体験についても
別記事にてお伝えします。

読んでいただき
ありがとうございました。
▶2024年のザ・ガンツウスイート宿泊記はこちらから


