2025年11月1日~3日の2泊3日で、
瀬戸内海を周遊するガンツウに乗ってきました。
ガンツウにはアクティビティとして
船内体験と船外体験が用意されています。
船内体験は、和菓子のふるまい。
船外体験は、父母ヶ浜と紫雲出山の散策。
今回、どちらも体験することができました。
この記事では
ガンツウの船内体験と船外体験の様子を
写真をたくさん交えて
ご紹介したいと思います。
ガンツウ船内体験|和菓子のふるまい

ではガンツウの船内体験、
和菓子のふるまいをご紹介していきます。
和菓子のふるまいは、すべての航路で開催されるわけではない
船内体験である和菓子のふるまいは
開催される航路と開催されない航路があります。
パンフレットには書いてありますが、
事前確認したほうがよさそうです。


今回乗船の中央航路
「海をたゆたい、せとうちの絶景を訪ねる3日間」
には、和菓子のふるまいは設定されていました。
和菓子のふるまいの開催場所・所要時間・料金

和菓子のふるまいは
3階船尾のラウンジで開催されます。
今回のスタート時間は
乗船初日の16:00からでした。
宿泊前の電話をいただいた際、
参加の有無と日時の確認がありました。
2泊3日中、何度か開催されていたようです。
各航路の船外体験の時間との兼ね合いも
あるのかもしれません。
所要時間は30分ほど。
ガンツウの旅はオールインクルーシブのため
もちろん追加料金はかかりません。
船内体験・和菓子のふるまいの様子をご覧ください
去年は参加しなかった船内体験
「和菓子のふるまい」。
和菓子職人が目の前で作るのを見て、
できたての和菓子をいただけます。
今年は参加しました。
前回のガンツウでの後悔の記事もありますので、
よかったらどうぞ。


ラウンジの奥にカウンターが設置されており、
椅子の数からして、
1回の開催につき4名ずつの参加のようです。

職人さんの背には瀬戸内海の風景。
貨物船や漁船が登場します。

和菓子作りやお茶の道具が
整然と並べられています。


和菓子のふるまいが始まる前に
他のお客さんと少しお話をしました。
今回の船外体験の父母が浜散策には
以前参加されたことがあるそうで、
その時は少しの雨だったので決行され、
傘をさして参加されたとのこと。
明日はお天気がよさそうなので、
父母ヶ浜でいい写真が撮れそう、
とおっしゃっていました。
さあ和菓子作りが始まりました。

3種類の和菓子をいただきます。
ペアリングされます。まずは干菓子、和三盆の落雁を作っていただきます。この記事には
動画がいくつかありますが、
これから参加される方は、見ずに
お楽しみに取っておかれるのもいいかと思います。
落雁には、ゆっくり10時間かけて出した
水出しの冷たいお煎茶。

ガンツウの名前の由来であるイシガニにちなんで、
カニの形の落雁でした。

材料は徳島の和三盆に、
ほんの少し奈良の吉野の葛を加えたもの。
通常の落雁は、
乾燥させて固くするのですが、
今日は打ちたてで柔らかく壊れやすいので、
そっと手のひらにのせて口に運びます。
打ちたてならではの食感を楽しみます。
次は栗きんとんができる様子を
拝見しました。

職人さんの後ろに広がる
ガンツウの航跡も眺めつつ。

栗きんとんは熊本の利平という栗、
こしあんは丹波の大納言小豆を使用。
栗は竹の網で濾していきます。
できたての栗きんとんをいただきます。

たっぷり贅沢に栗をあしらった
栗きんとん。
上品な甘みが口に広がります。

栗きんとんはお抹茶と合わせて。
お抹茶をたてていただいている様子です。
ガンツウはゆっくりと進んでいきます。
最後に、香ばしくてあたたかい最中。
栗きんとんと同様、丹波の大納言小豆ですが、
今度はつぶあんを最中に。

皮はさくさくパリパリでした。優しい心遣いを感じられる最中でした。
最中に合うようにブレンドされた
コーヒーも一緒にいただきます。

最初に作られた落雁がまだ残っていたので、
勧めていただきました。

固くなっていました。表面だけが固まり、中はほろほろと柔らかく
口の中でほどけていきました。その食感の違いをお楽しみください、
とのことでした。
ガンツウの夕暮れをのんびり過ごすことができました。
ガンツウ船外体験|父母ヶ浜&紫雲出山を散策
次にガンツウの船外体験の様子を
ご紹介します。
船外体験の内容・スタート時間・所要時間・料金
今回の中央航路の船外体験の内容は
紫雲出山(しうでやま)と
父母ヶ浜(ちちぶがはま)散策。
2日目の午後2:00からスタートし、
所要時間は3時間弱でした。
もちろん、船外体験も
追加料金はかかりません。
ガンツウ船外体験の様子をご紹介します
船外体験では、動きやすい服装と
履き慣れたスニーカーをご用意くださいとのこと。
季節によって、帽子、日焼け止め、
ストール、防寒着の用意も勧められています。
日やけ止めは客室に用意してくれていました。

ガンツウからテンダーボートに乗り込む
まずガンツウ1階ののエントランスにに集合し、
救命胴衣を装着。

ガンツウにはテンダーボートと呼ばれる
小舟が2艘、積み込まれています。
ガンツウの浮き桟橋から
テンダーボートに乗り込みます。

テンダーボートの船内。

テンダーボートが出発し、
ガンツウが遠ざかっていきます。

10分ほどボートに乗ると、
行先の須田港が見えてきました。

テンダーボートの名前はねぶとと名付けられ、
意味は瀬戸内海で獲れる小魚のこと。

イシガニであるガンツウに載っている
テンダーボートが小魚ねぶと、なのでした。
父母ヶ浜|海面が鏡になる日本のウユニ塩湖
ガンツウのテンダーボートが
香川県三豊市の須田港に着きました。

この日は瀬戸内国際芸術祭の開催期間中であり、
粟島汽船の便が出ていました。

香川県で、香川市に次いで面積が広い三豊市。
バスに乗ってまず
父母ヶ浜(ちちぶがはま)へ向かいます。
ガンツウスタッフのほか、
ガイドの方もいらっしゃるので、
移動中、見どころの案内も聞けます。
瀬戸内のウユニ塩湖とも呼ばれる父母ヶ浜。
海面が鏡のように映る美しい風景を楽しめます。
現在、観光客が劇的に増えていて、
年間50万人が訪れるとのこと。
途中、疾走しているライダーと
たくさん出会いました。
週末だったから特に、かもしれません。
父母ヶ浜の駐車場に着きました。

こちらが父母ヶ浜の様子です。

この日は風がかなり強く、
水面にさざなみができ、
鏡のように反転する景色は見られませんでした。
水面が鏡のように映る
ミラーリングが見られる条件は、
風がないことです。
水面が波立ってしまうと見られないのです。

ちちぶの会というボランティア団体が
毎日清掃活動を行っているとのことで、
よかったら砂浜を
裸足で歩いてみてくださいとのこと。

きめ細かい砂なので
素足で砂浜を歩く感触が心地よかったです。
もちろんそのまま靴でもOKで、
靴カバーも用意されていました。
潮だまりで撮ってみました。

きれいな鏡にはなりませんでしたが、
ガイドの方に下から撮るなど、
方向やポジション取りなどを教えていただいて、
写真を撮ることができました。
風の具合で砂丘の表面などに風によってできる
風紋も見ることができました。

その日その日で模様が変わるそうです。
父母ヶ浜にはいくつかカフェがあり
のんびり過ごすこともできるようです。


父母ヶ浜のすぐそばには、
ガンツウをデザインした堀部安嗣氏が設計した
一棟貸しの宿も見えました。
奥の黒い建物がそうです。

さてバスに再び乗り込み、父母ヶ浜を後にして、
次の目的地・紫雲出山(しうでやま)へ向かいます。
途中、浦島太郎伝説の里といわれる場所も
見られました。

この辺りの公衆トイレや街灯も
竜宮城をあしらっているそう。

紫雲出山へ向かっているバスの車窓からの
風景も美しい瀬戸内の海。

雲は多く出ていましたが、
それも美しい海景色でした。

この日は瀬戸内海にしては
波が高い日だったようです。
紫雲出山|浦島太郎伝説が残る桜の名所スポット
瀬戸内海につきだした荘内(しょうない)半島の
中央にそびえる紫雲出山。
荘内半島の最高地点の展望台から
燧灘(ひうちなだ)と備讃瀬戸(びさんせと)を
分ける海域の絶景を堪能できるスポットです。
駐車場でバスを降り
約10分、山頂まで登っていきます。

紫雲出山の名前の由来は、
浦島太郎が玉手箱をあけた際に出てきた
白い煙が紫色になってたなびいたことから。

紫雲出山では、春は60台ずつ車を通すという
予約制になるほど桜の名所であり、
ニューヨークタイムズや
ル・フィガロにも紹介されたほど。
初夏のアジサイも美しく、
外国人観光客も多く訪れるそうです。
途中、遺跡発掘調査中の囲いがありました。

紫雲出山遺跡からは
弥生時代の多数の土器が発掘されています。

紫雲出山の山頂に着きました。
燧灘(ひうちなだ)方面の景色です。

瀬戸内海ならではの風光明媚な
多島美を楽しめます。

こちらは夕方にさしかかる少し手前の
美しい淡いオレンジ色の瀬戸内海。
雲の切れ間から降り注ぐ
柔らかい光に心が安らぎます。

紫雲出山・標高352mの三角点、
まさにここが山頂ですね。

ガンツウクルーから
おやつとお茶をいただいてほっと一息。


紫雲出山からの絶景を満喫したので、
駐車場のバスへ戻り、須田港へ向かいます。

瀬戸内海の町・詫間について知る
だんだん日が暮れてきました。

香川県三豊市では
自動運転バスが実証実験で走っています。
画像がないですが、須田港へ帰る途中、
実証運行中の黄色いバスとすれ違いました。

この辺りでは海ほたるも見られ、
青白い光が美しいそうです。
帰りのバスでのガイドさんのお話では、
80年前、この地には詫間海軍航空隊があり、
特攻も出ていたとのこと。
そういう悲しい歴史を
背負っている土地でもありました。
バスからガンツウが停泊している姿が見えました。

私たちの帰りを待ってくれている姿が
愛しく思えてきます。

ガンツウのバスに乗ってくださったガイドさんは
ラジオのパーソナリティも務められている方
ということで、
驚くほど豊富な知識と聞きほれてしまう美声を
披露していただきました。
さて須田港に着くと、
ガンツウのテンダーボートが
2艘並んで待っていました。

これに乗ってまたガンツウまで戻ります。

瀬戸内海は普段はおだやかなのですが、
この日は波が高かったので、
行きと同様、
テンダーボートはけっこう揺れました。

須田港ではガイドさんが手を振って
見送ってくれていました。

ガンツウが近くに見えてきました。

船内にいると、
ガンツウの姿は見られないので新鮮です。

ガンツウの浮き桟橋です。
ただいま、戻ってきました。

これで3時間弱の
ガンツウの船外体験は終了です。

天気は薄曇りでしたが、
瀬戸内の美しい景色に出会い、
また新たな日本のすばらしさに触れられました。
まとめ|船内でも船外でも貴重な体験ができた
以上、ガンツウの船内体験・船外体験の様子を
お伝えしました。
船内体験の和菓子のふるまいは
職人の技に触れ、その作品をいただく、
という特別な体験でした。
船外体験に参加しなければ
出会わなかった風景や歴史。
こちらも貴重な思い出となりました。
まだまだガンツウについて
お伝えしたいことがたくさんあります。
鮨カウンターや船内についても
別記事にてご紹介します。

読んでいただき
ありがとうございました。
▶2024年のザ・ガンツウスイート宿泊記はこちらから


