2025年11月1日~3日の2泊3日で
夫とガンツウに宿泊しました。
瀬戸内海を周遊するガンツウですが、
旅程中はどこにも着岸しません。
ではこの2泊3日は
どのように過ごすのでしょうか。
この記事では
私たちのガンツウでの過ごし方を
時系列にしてお伝えします。
写真もたくさん撮ってきましたので
どうぞご覧ください。
ガンツウとは|瀬戸内海をたゆたう至福の絶景宿

ガンツウとは、
瀬戸内海を周遊する宿泊できる旅客船です。
名前の由来は、備後地方の方言で
瀬戸内海の小さな「イシガニ」。
出港すると、どこにも着岸せず
穏やかな瀬戸内の海をのんびり進んでいきます。
中央航路|海をたゆたい、せとうちの絶景を訪ねる3日間
今回、私たちが選んだ航路は
中央航路
「海をたゆたい、せとうちの絶景を訪ねる3日間」

ガンツウのパンフレットで
旅の概要、旅行代金をご覧ください。

西は愛媛県の大三島、
東は香川県の塩飽諸島まで、
大きく周遊する航路です。
1日目|瀬戸内の静かな旅のはじまり
ガンツウの客室に置いてある
「ガンツウからのおもてなし」に
したがって、ご紹介していきます。

裏面は、航路が記載されています。

ピンクでなぞってあるのは1日目の航路です
(私が描きました)。
翌日の船外体験のお知らせもありました。


では1日目の過ごし方を時系列に沿って
ご覧ください。
10:25 羽田空港を出発
東京から出発です。

広島空港まで1時間半の空の旅です。

12:30 広島空港を出発
12:00頃に広島空港に着陸し、
到着口を出ると、
ガンツウのお迎えのスタッフの方が
待ってくれていました。

こちらの車でベラビスタマリーナまで
連れて行ってもらいます。

ザ・ガンツウスイートの宿泊客は
単独で車が出るのですが、
それ以外のお部屋の宿泊者は
相乗りで行きます。

といっても、
広々ゆったりとした車内です。
道すがら、しまなみ海道への案内標識も
見かけたりしました。
瀬戸内に来たんだな、と実感します。
ベラビスタマリーナに着く直前の
車窓からの風景をどうぞ。
13:30 ベラビスタマリーナ・せとうちラウンジに到着
広島空港から1時間、
ベラビスタマリーナに着きました。


ベラビスタマリーナのせとうちラウンジで
ガンツウの乗船受付をします。
乗船受付は13:30~14:30、
出港の15:00まで
で過ごします。


ウェルカムドリンクに私は柿の葉茶、
夫はスパークリングワインをいただきました。

全面のガラス窓の向こうには
ガンツウが浮かんでいるのが見えます。

お帰りは広島空港でお変わりないか、
確認がありました。
送迎サービスは
広島空港またはJR福山駅になります。
運転免許証やマイナンバーカードなどの
本人確認書類による確認は、
2度目の利用の場合は不要だそうです。

帰りは桟橋まで送迎車が来ており、
ガンツウのエントランスから
そのまま乗り込むため、
せとうちラウンジには寄らないので
今、満喫することにします。

白を基調としたおしゃれな空間。

お菓子や飲み物がたくさん用意されています。


尾道瀬戸田のレモンケーキ。
保存料なしの手作りです。

せとうちラウンジのお菓子は
ガンツウに用意しているものと違うと伺い、
欲張ってしまいました。

広島ですから
もみじ饅頭も押さえておきたいところです。
ここにずっといたくなるような
素敵な空間です。

夫が見入っていた絵。
瀬戸内の島々ですね。

乗船の案内まで、しばしここで過ごします。

ベラビスタマリーナのヨットハーバーも
正面に見えます。

14:00 乗船開始

ガンツウへの乗船がスタートしました。
1組ずつカートに乗って
ガンツウまで連れて行ってくれます。
今回宿泊のグランドスイートのお部屋に
案内していただきました。

さっそくお部屋をくまなく見て回ります。
グランドスイートのお部屋は
別記事にて詳しくご紹介します。

夫は船の左舷側にある
「縁側」というエリアへ行って
ワインをいただき、
出港までのんびり過ごします。
15:00 ベラビスタマリーナを出航

ガンツウを作った常石造船の
造船所がだんだん遠くなっていきます。
お部屋にあるオールインクルーシブの
ワインを早くもいただきます。

出港の様子の動画をどうぞ。
15:30 内海大橋を通過

沼隈半島と田島を結ぶ
内海大橋の下を通過しました。
動画もありますが、
ちょっと波の音が大きいのでご注意。

通常、橋は
最短距離をとって作られますが、
内海大橋は、岩礁に沿って作られており、
美しいカーブが特徴です。
船の航行への影響を考慮したとのこと。
16:00 船内体験|和菓子のふるまい
事前にお願いしておりました
船内体験・和菓子のふるまいに参加しました。

3階船尾のラウンジにて
職人さんが目の前で和菓子を作ってくれます。

前回は参加しなかったのですが、
今回は参加してみました。

目の前で作っていただいた和菓子を
いただける機会なんて、そうそうないので
貴重な体験になりました。
とてもおいしかったです。
和菓子のふるまいは
別記事にて詳しくご紹介します。
16:40 因島大橋を通過

和菓子をいただいた後、
オープンデッキへ行くと、
進行方向に大きな橋が見えてきました。

因島と向島を結ぶ、
因島(いんのしま)大橋です。

因島大橋は
しまなみ海道で尾道側から2番目の橋、
全長1270mの吊り橋で、
上は自動車、下は自転車や徒歩専用。
しまなみ海道では唯一の2階建て構造です。
オープンデッキの帰りに
カフェバーの様子を確認です。

おつまみやお菓子がたくさん用意されていて
お部屋に持ち帰りもできます。

お魚の形そのままのせんべい。

エントランスにも西日が差していました。


客室に帰ってみると、すっかり外は夕景に。

夕暮れの時間を客室でのんびり過ごします。
18:20 夕食

ガンツウの夕食は、スタートの時間を
あらかじめ決めなくてOKです。

17:30~20:30の間の好きな時間に
スタートすればいいので、
ふらっと気分のままに
ダイニングに立ち寄れば大丈夫です。

ガンツウの夕食は
別記事で詳しくご紹介します。
21:00 カフェバーに立ち寄る

ゆっくり夕食をいただいた後は
カフェバーに立ち寄り、一杯。

隣席やスタッフの方との会話を楽しみ、
ガンツウの夜は更けていきました。
22:00 客室へ戻る

いい気分でバーから客室に戻ってきました。
夕食の間に
ターンダウンサービスが施されて
ベッドがきれいに整っています。
その他、タオルの交換や夜のフルーツなど
きめ細かいサービスに心が和みます。

テラスから見える瀬戸内海は
一瞬真っ暗に見えました。

遠くに目をやると、島の稜線が浮かび上がり、
オリオン座が昇ってきているのが見えました。

静かな瀬戸内の海の上で就寝です。
2日目|ガンツウならではの体験を堪能
夜が明けて、ガンツウの2日目の朝が来ました。
1日目夜の
ターンダウンサービスの際、
2日目の「ガンツウからのおもてなし」が
テーブルに置いてありました。

2日目の航路。

天気予報もお知らせしてくれます。

6:00 起床
いつもより早く起きて
ガンツウ船内を見て回ります。
オープンデッキに来てみました。

さすがに、どなたもいらっしゃいませんでした。
日の出前の、静かな瀬戸内海。


もうそろそろ太陽が昇りそうです。

客室に戻ると
夫はテラスで海を見つめていました。

日常とは違うスローな朝を過ごします。
7:00 朝食

朝食も夕食同様、
スタート時間を決めなくてOKです。
7:00~10:00の間で
気の向いた時間に行けば大丈夫です。

瀬戸内の新鮮野菜がもりだくさん。

今日もガンツウを楽しむために
腹ごしらえです。
8:00 浴場
この時間帯ならみなさん
朝食をとっているだろうと思い、
朝食を終えたその足で
2階の船尾にある浴場に行ってみました。

予想どおりどなたもいらっしゃらなくて、
ガンツウの航跡を見ながらの優雅な入浴です。
9:15 多々羅大橋を通過
8:45頃に通過したという大三島橋は
浴場にいて気づかなかったのですが、
入浴を終え、湯上り処でのんびりしていると
多々羅大橋を通過しました。

生口島と大三島を結ぶ
全長1,480mの多々羅大橋。
「斜張橋」という形式で作られており、
フランスのノルマンディー橋と
友好を結んでいる姉妹橋とのこと。

多々羅大橋の主塔の真下で手を叩くと
パーンと空に向かって反響する
「鳴き竜」が体験できるそうです。
多々羅大橋の動画もどうぞ。
10:00 生名橋を通過
その後、客室に戻り、
高音質のオーディオテクネ社の
真空管アンプもあるということで、
せっかくなので、普段は聴かないジャズを
聴いたりしていました。


日常を離れた贅沢な時間ですね。
客室テラスから
生名橋(いきなはし)が見えました。

生名島と佐島を結ぶ生名橋。
離島の町村合併もあり、
橋を架けることで
町内の移動がスムーズになったとのこと。

こういう角度から橋を見られるのも
ガンツウならでは。
12:00 鮨カウンター
2日目の昼食は
事前にお願いしていた鮨カウンターで。

ダイニングの一角に、鮨カウンターがあります。

お昼から小豆島の地ビールも
いただいてしまいます。

流れる島々を眺めながら
瀬戸内の海の幸をいただきます。
ここでしか味わえない特別な食体験ですね。

14:00 船外体験|父母ヶ浜・紫雲出山散策
お寿司をいただいた後は
船外体験に参加しました。

ガンツウに積んである
テンダーボートに乗って
香川県三豊市の須田港に上陸しました。


そこから専用バスに乗り、
海面が鏡のように映る
父母ヶ浜(ちちぶがはま)へ。

その後、バスで移動し、
紫雲出山(しうでやま)からの絶景を満喫。

紫雲出山からの絶景は
ニューヨークタイムズ紙や
フランスのル・フィガロでも紹介されたほど。

船外体験の様子は
別記事でお伝えしたいと思います。
絶景を満喫した後はテンダーボートで
ガンツウに戻り、しばしお部屋でゆっくり。

ガンツウに
2度目の夕暮れがやってきました。

18:00 夕食
本来、最上級の客室ザ・ガンツウスイートの
お客さんが使うダイニングの個室ですが、
ある理由で、ラッキーなことに
グランドスイートの私たちに
お鉢が回ってきました。

遠慮なく、個室で優雅に夕食をいただきます。

こちらは、なんと伊勢海老のフライ。


2日目の夕食の様子も
別記事にてお伝えします。
20:30 ふたたびカフェバーへおもむく
前日と同様、夕食後、
またカフェバーにやってきました。

この日は
地元のジンやウイスキーを楽しみました。

旅先では新たなお酒との出会いがあり、
うれしいですね。
ターンダウンサービスで
気持ちよく整えられた客室に戻り、
ぐっすり眠ります。


3日目|ただ、過ぎゆく時を愉しむ最終日
いよいよ最終日の3日目になりました。
3日目の
「ガンツウからのおもてなし」です。



6:00 夜明け前の瀬戸内の風景をながめる
この日の朝は風が強く、波が高かったので
ガンツウは少しゆらりと揺れていました。
朝焼けを拝むことができました。

7:40 朝食
ちょうどこの時間は
朝食に来る方が集中したのか、
ダイニングの席が空くまで
少し待ちました。

オープンデッキからの
朝日が照らす海の景色に癒されます。

これで
ガンツウで最後のお食事ですね。


同じ和食でも
きのうとは内容が変えてありました。

9:00 縁側でコーヒーをいただく
今回の滞在で
私は縁側に座っていなかったので、
旅の終わりに
ここでコーヒーをいただくことにしました。

風が強く、少し肌寒かったので
コンシェルジュの方が
羽織るものを持ってきてくださいました。

ゆっくり流れて去っていく
瀬戸内の島々を眺めながら、
コーヒーを味わいます。


大きな橋が見えました。
なんという橋だったか忘れました。
しまなみ海道が有名ですが、
とびしま海道も歴史を感じられて
おすすめとのこと。

コンシェルジュの方に
瀬戸内の島々について
お話しを聞かせてもらっていると、
ラウンジに詳しい本があるとのことで
持ってきてくれました。
戦時中は瀬戸内の島々にも
いろいろと悲しいことがあったようです。

客室でその本をめくりながら
下船の時間までの時間を過ごします。
ご興味あれば、どうぞ。
▶せとうち津々浦々(山田順子・著)
10:15 お荷物お預かり
客室にスタッフの方がいらして
大きな荷物は先に運んでくれました。
下船の順番が来たら、
お声がけいただけます。
客室でもいいですし、
3階のオープンデッキやカフェバーで
コーヒーを飲んでいてもいいとのこと。
テラスからはガンツウのふるさと、
常石造船が見えてきました。


そろそろガンツウとお別れです。

ガンツウの母港、
ベラビスタマリーナも見えました。


10:50 ベラビスタマリーナで下船
ガンツウが桟橋に着くと
送迎の車が来ているのが見えました。

ザ・ガンツウスイートのお客さんを
乗せた車が出発しました。

名残惜しいですが
お礼のごあいさつをし、ガンツウを後にします。
荷物にタグとネームプレートを
付けていただいていました。

広島空港まで送っていただく車に
乗ります。

11:55 広島空港へ到着

ベラビスタマリーナから1時間ほど、
広島空港に着きました。
帰りの便まで時間がありましたので
広島空港付近を観光しました。
別記事にてお伝えしたいと思います。
まとめ|ガンツウの2泊3日をざっとお伝え
ガンツウの2泊3日の旅程を
ざっくりお伝えしました。
前回と違って、
船内体験や船外体験に参加したため、
ただただのんびり、
という感じではなかったですが、
大切な思い出になりました。
それぞれ詳細は他の記事で
お伝えしていこうと思います。
読んでいただき
ありがとうございました。
2024年のガンツウ旅は
こちらにまとめています。

