2025年8月12日〜13日、
夫婦ふたりで
湯河原の名宿
阿しか里に滞在しました。
夕暮れになると、
いよいよ懐石料理の夕食の時間。
翌朝には
滋味深い和朝食もいただきました。
旅の思い出を彩ってくれた、
阿しか里のお食事、
そして
こまやかなお心遣いをご紹介します。
阿しか里の夕食|彩り豊かな懐石料理
阿しか里にチェックインして
のんびり過ごしていると、日が暮れてきました。
夕食は18:30に
お願いしておりましたので、
お食事処へ
向かいます。
こちらの「白妙」というお部屋に
案内していただきました。
葛城のテーブルは
こちらです。
夕食のお献立です。
御献立は
料理長の手書きとのこと。
さらに料理長のおことばが
献立の裏面にありました。
詩人でも
いらっしゃるんですね。
ここで一つ
お断りさせてください。
実はこの日
私は体調がよくなく、
せっかくの
阿しか里の懐石料理を
ほとんど
いただけなかったのです。
なので
お料理の味の感想は
夫の記憶に基づいて
書き進めていきます。
先附|清流大根と海の幸
清流大根 楚蟹(ずわいがに) 生雲丹
星おくら 旨塩出し
鰻のだしに漬けてある
流水大根。
上には
ズワイガニ、ひげ人参、生うに。
大根はごく細く
お箸にとると流れるようでした。
今まで大根で感じたことがない
つるっと食感になっていました。
だしとの相性ばっちりです。
夫はグラスワインを
いただいていたのですが
なんだったのか
メモを取り忘れました。
旬菜|彩り前菜と酒肴
鮎背越し煎餅 小笹鱚 彩り花火新丈
枝豆とうふ 白瓜とサーモンの市松巻
牡丹海老レモン麹和え 合鴨のコンフィー
酒肴にもぴったり。
目にも楽しい前菜です。
右にあるのが
花火に見立てた彩り真丈。
口に入れると
ほろっと溶ける感じです。
鮎のおせんべいは
箸休めとしてよかったです。
夫が特に気に入ったのは
牡丹海老のレモン麹和え。
黄色の器に入っている
お料理です。
海老が
プリッとしているのと
レモン麹がさっぱりして
おいしかったとのこと。
吸物|地鯵安平(じあじあんぺい)と夏野菜
地鯵安平(じあじあんぺい) 胡蝶南瓜
結び人参 葛友禅 針茗荷
つみれがまったく
くさみがなく
とても柔らかく
おだしに絡んでおいしかった、
と夫の感想です。
体調よくない私に
スタッフの方からお声がけいただきました。
「お吸い物、体が温まると思いますので」
細やかな心くばり、
ありがとうございます。
中に入っている
透明な葛友禅は
つるっとしていて、
あたたかい椀物ながら
涼やかだと思いました。
凌ぎ|鰻としめ鯖のお寿司
愛知産鰻と地のしめ鯖 小袖寿司二題 酢取小蕪
小さなお寿司が来ました。
鰻としめ鯖です。
そのままいただけます。
お醤油はお好みで。
お吸い物と一緒に
登場しました。
この一口サイズの大きさが
ちょうどいいです。
「一口でもどうぞ。
夜にお腹すくといけないので」
とのお言葉も
いただきました。
酢取小蕪が
薄い花びらのようで
キレイに巻いてあったのにも
感動です。
造里|季節の魚貝盛り合わせ
季節の魚貝盛り合わせ あしらい物 山葵
右手から
平目、真鯛、真蛸、帆立。
ガラスの器は
ところてんです。
上には
夏野菜をちりばめていて、
赤貝ものっています。
夫はこの小鉢を
とても気に入っていました。
こういう赤貝のいただき方が
新鮮です。
わさびは
自分でおろします。
柔らかな淡い緑で
ツンと来ません。
お塩か土佐醤油で、
とのこと。
お刺身に塩
ってうれしいですよね。
夫は
神奈川の日本酒のみくらべセット。
丹沢山 隆 山吹 純米大吟醸
(川西屋酒造店 足柄上郡)
いづみ橋 純米大吟醸
(泉橋酒造 海老名市)
盛升 純米大吟醸
(黄金井酒造 厚木市)
やっぱり旅先では
地元のお酒をいただきたくなりますね。
楽天で見つかった分は
リンクを飛べるようにしましたので、
おうちで阿しか里気分を味わいたい方は、
よかったら。
私には温かいほうじ茶を
持ってきていただきました。
鉢肴|あぶらカマスとハマグリの一皿
油魳(あぶらかます)柚庵干し
鹿島灘蛤(はまぐり)白扇揚げ
きぬかつぎ 谷中生姜
油魳は
あぶらかますと読みます。
夫によると
あぶらかますは、
噛めば噛むほど
味わい深いとのこと。
はまぐりは
フリッターみたいになっていて
サクッとしていて
おいしかったです。
小さな、きぬかつぎ。
谷中生姜は辛みが強いので
気をつけてお召し上がりください、
とのことでした。
夫によると
確かに予想以上に、
ピリッとした辛みが
強かったようです。
強肴|アワビとエビの南禅寺蒸し
南禅寺蒸し冷製 えぞ鮑 天使の海老
茄子麩 蓮芋 鮑肝餡掛
南禅寺蒸し冷製
=冷製の茶碗蒸しです。
あわびの肝のソースが
かかっていて、
中には
湯葉が入っていました。
あわびの肝のソースは
濃厚ながらくどくなく、
適度な苦みが
おいしかったです。
茄子のかたちの麩、
かわいくないですか。
夫が美しさに
感動していました。
茄子の麩はもちもちしていて
おいしかったです。
私は、
あわびがいただけず無念です。
夫は白のワインを
いただいていました。
山梨のワインだったと思います。
とてもクリアな白ワインです。
台の物|宮崎牛ヒレグリル
宮崎牛ヒレグリル あしらい物色々
果実ソース 蜀黍ソース
パイナップルソースとデミグラスソース。
夫はここで、赤のグラスを
いただきました。
日本のワインでしたが
名前は忘れてしまいました。
これまでのお料理も
そうですが、
凛とした美しさがあり、
手をつけるのが惜しくなるほどでした。
夫はお肉によっては
胃がもたれてしまうのですが、
このお肉は
私の分までいただくほど、
ちょうどいい脂の乗り具合の
赤身のお肉だったようです。
阿しか里のお料理は、
地元・真鶴や
相模湾の新鮮な魚介、
足柄や三島の野菜などを
中心に据えつつ、
全国から
その時季いちばんの食材も
取り寄せているのが特徴です。
「地元だけ」にこだわるのではなく、
旬を大切に、
幅広く取り入れているからこそ生まれる
繊細で贅沢な懐石料理ですね。
食事|赤だし・香の物とごはん
香の物 留椀
蓬ふ 糸瓜 三つ葉 ひた山椒
お食事が
運ばれてきました。
おすすめのごはんのいただき方を
教えていただきました。
すりおろしたワサビを
ごはんにのせ、
醤油をたらすと
口がさっぱりしてよろしいです、
とのこと。
お刺身の器が
下げられても、
わさびは
テーブルに残ったままでしたので、
不思議に思っていました。
わさびをおろすと
ふわっといい香りがします。
このいただき方、
とてもおいしかったと夫は言っていました。
そもそも
わさびがおいしいのでしょうね。
醤油は
ほんのちょっと垂らすのが
ポイントのようです。
お漬物。
体調よくない
私にとっては、
このキュウリのシャキシャキが
たまらなくおいしかったです。
ぷにゅぷにゅの蓬麩の入った
赤だし。
ごはんと赤だし、お漬物、
とても滋味深かったです。
デザート|季節の甘味
デザートが運ばれてきました。
白玉の入った
冷たいぜんざい。
いちじくの赤ワイン煮。
スイカと、
白玉のように見えるのは
桃のゼリー。
ぷるぷるしてます。
とてもかわいいです。
ブルーベリーソースをお好みで。
デザートも
全部いただきました。
このような
絶対おいしいに違いない料理を
目にしながら、
ごはんとデザートしか
いただけないという不覚、情けないです。
体調良ければ
さぞ至福だっただろうな、
と想像するばかりです。
夫は
私の分まで食べていたので、
お腹の調子は大丈夫かな
と思いましたが、
上質なお料理のおかげか
もたれることもなく、朝を迎えていました。
ドリンクメニューをご覧ください
そんなこんなで
よれよれの私でしたが、
ドリンクメニューを
がんばって撮ってきたので、
よかったら
ご覧ください。
ペアリングのティーがあります。
珍しいですね。
見切れてますが、
ビール各種。
生ビール、瓶ビール、地ビールなど。
特選日本酒
飲み比べセット。
天鷹バージョン、
神奈川バージョン、
全国バージョンがあります。
こちらは
神奈川県の地酒です。
こちらは全国の日本酒。
日本ワインのペアリング。
料理長とソムリエ厳選の
日本ワインをお料理に合わせて。
阿しか里では
懐石料理を引き立ててくれる
グラスワインも
各種、取り揃えています。
ボトルワインは
日本のものが揃っていますね。
梅酒も各種、
ゆず酒もあります。
みかんの
ワイン、スパークリング、リキュール。
ウイスキー。
焼酎もあります。
体調がよくなく
夕食をあまりいただけないことを伝えると、
ブランケットを
そっと持ってきてくださいました。
ありがとうございます。
こうして夕食を終え、
葛城のお部屋に帰ります。
お食事処の様子。
グラスとワインボトルが
オブジェのよう。
こんな感じで
阿しか里の館内は、
いたるところ
日本美であふれています。
阿しか里の朝食|選べる焼き魚と滋味深い和食
朝が来ました。
今日はきのうより
天気がよさそうです。
お食事処と朝の雰囲気
撮るのを忘れていたのですが、
お食事処は3室あり、
加えてロビーも
お食事処になっています。


白妙、夕霧、若草。



焼き魚を選べる朝ごはん
では阿しか里の朝ごはんを
ご紹介していきます。

これからお持ちします、とのこと。
ヨーグルトは甘くないので、
グラノーラと一緒に。
もみじの下はワサビ漬けです。
鮮やかな黄色の器が目を惹きます。
デザートですね。
マンゴーのムースでしょうか。?
デザートのお隣は
とろろ。
これくらいの量が
うれしいです。
きのうの夕食とはちがう
お漬物。
お箸にも
阿しか里の文字。
サラダは
玉ねぎが特においしく感じました。
この器も素敵ですよね。
焼き魚が
やってきました。
チェックインの段階で
焼き魚を何にするか尋ねられていました。
私は西京焼き。
夫はアジの開き。
魚の干物は
塩辛い時がありますが、
これはそんなことなく
ちょうどいい塩加減でおいしかったです。
お魚が多いのは
海が近い湯河原だからですかね。
里芋のお団子。
中には
海老が入っています。
刻んだ蓮根も入っているようで、
シャキシャキの触感も楽しめました。
鮪のお刺身も来ました。
すべてのお料理の量が
ちょうどよく、
一つ一つのお料理が
丁寧で
器も美しく
朝から豊かな気分になります。
卵料理と豊かな小鉢
朝食の卵料理を
なににするか、も、
焼き魚と同様、
チェックインの時に聞かれていました。
夫は
出汁巻き卵をセレクト。
撮るのを
忘れてしまいましたが。
私は生卵を。
ピンク色の卵の殻が
カワイイです。
だし醤油で
卵かけごはんに。
なぜかこの日に限って
卵の殻が縦に割れ、
黄身がつぶれてしまって
残念です。
私のお茶碗。
夫のお茶碗。
私のお茶碗のほうが大きいのは、
玉子かけごはんにするためとのこと。
庭の景色とともに味わう朝食
朝食をいただいたお部屋です。
窓際は
相模路のお部屋のテーブルでしたが、
相模路のお客さんは
先に召し上がり終えて
テーブルが
片づけてあったので、
窓の外の美しい景色とともに
撮らせていただきました。
緑が青々とした
整えられた庭を見ながらの朝食は、
極上の旅時間です。
ちなみにこのお庭には
時に、お猿さんが出現するそうです。
阿しか里のおもてなし|心づかいに癒される滞在
きのうは夕食を
ほとんどいただけませんでしたが、
朝食は
おかげさまで完食しました。
おいしいものを
味わえるのも、
健康あってのものだと、
しみじみ実感した旅でした。
夕食での細やかな気配り
おかげさまで朝には回復しました。
もしかしたら、
回復したのかもしれません。
ブランケットの心づかい
スタッフの温かい声かけ
食事処からの帰り際も
別のスタッフの方から
体調、いかがですかと
声をかけていただきました。
お部屋やお料理が
すばらしいのはもちろん、
人の温かさが
なによりも印象に残りました。
阿しか里で
過ごした時間は、
身体だけでなく
心までやさしく整えてくれる、
そんな宿だと
しみじみ感じました。
阿しか里の食事対応|お祝い料理やベビーフーズも
阿しか里のお食事は、
大人の特別な日から
お子さま連れまで、
幅広いシーンに寄り添ってくれる
安心感があります。
祝い事や記念日の特別料理
阿しか里では、
通常の会席料理に加え、
お食い初めやお誕生日、
結婚記念日、長寿祝いなど、
家族の節目を彩る
特別料理も用意してくれます。
前もっての要望に応じて、
お赤飯なども含めて
柔軟に対応していただけるので安心。
ベジタリアン・アレルギー対応
ベジタリアンやグルテンフリー、
アレルギー対応といった、
制限食にも
できる限り応じてくれます。
子どもも安心のキッズ&ベビーフーズ
フロントには
「ウェルカムベビーのお宿」
の認定証も
掲げられていました。
阿しか里では
大人の懐石料理だけでなく、
お子様ランチや茶碗蒸し、
煮込みうどんなどのキッズフーズ、
豆腐野菜あんかけや
白身魚のダシ煮といった
ベビーフードまで
幅広く用意されています。
私たちは
夫婦ふたり旅でしたが、
大人の癒し旅にも、
お子さん連れの家族旅行にも
安心して選べる宿
だと感じました。
阿しか里の
食事や宿の雰囲気が気になる方は、
一休.comで、実際の口コミ・体験談が
たくさん載っていますので、よかったら。
▶一休.comで【阿しか里】のクチコミをチェック
阿しか里のチェックアウトと送迎
朝食後、
レイトチェックアウトの11:30まで
素敵な
葛城の部屋で過ごします。
阿しか里の最上級のお部屋
葛城の様子はこちらからどうぞ。

さあ、いよいよ
阿しか里を離れる時間になりました。
一休.comの
予約特典の、
11:30の
レイトチェックアウトでしたが、
湯河原駅まで
送迎もしていただけました。
送迎が難しそうであれば
タクシーで、と思っていましたが。
助かります。
これで
阿しか里のご紹介記事は最終回…、
のような空気を出してしまいましたが
まだご紹介し足りません。
客室以外の館内やショップもステキでしたので
いっぱい写真を撮ってきました。
それも別記事で
ぜひお伝えしたいです。
読んでいただき
ありがとうございました。