【ひらまつ熱海・宿泊記④】来宮神社|大楠のご利益に癒され、カフェを楽しむ参拝記

中部

2025年9月27・28日の
1泊2日で熱海を旅行しました。

今回の宿泊は
ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ熱海でした。

ひらまつ熱海のお部屋の様子や
お食事の様子はお伝えしました。

【ひらまつ熱海・宿泊記②】部屋と館内を詳しく紹介|静けさに包まれる大人の滞在
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ひらまつ熱海をチェックアウトした後、
来宮(きのみや)神社をお参りしました。

参拝はもちろんのこと、境内には、
訪れる人をやさしく迎えてくれる
工夫がたくさん。

信仰の場としての静けさと、
参拝者に寄り添う心くばり。

そんな来宮神社の魅力を、
たくさんの写真と一緒にご紹介します。

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タクシーでひらまつ熱海から来宮神社へ

11:00に
ザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ熱海を
チェックアウトし、

お願いしていたタクシーに乗り、
来宮神社へ向かいます。

ひらまつ熱海から来宮神社は、
タクシーで10分くらいで着きます。

まだ11時でしたが
熱海の道は混んでいました。

土日ということもあり、
タクシーの運転手さんは
熱海には電車で来ることをおすすめしていました。

駐車場も少ないし、
お酒も飲めるので(笑)とのこと。

ちなみに来宮の読み方は「きのみや」です。

来宮神社へのアクセス・参拝時間

来宮神社の住所は
〒413-0034 静岡県熱海市西山町43−1

最寄り駅のJR来宮駅からは
徒歩5分です。

JR熱海駅からだと
徒歩で18分、タクシーで6分です。

熱海駅からバスもありますが
20分かかります。

十国峠行または西山循環に乗り、
「來宮神社」で下車します。

来宮神社の駐車場は時間貸で、
付近は混んでいるので、
公共交通機関の利用を推奨しています。

参拝時間は、9:00〜17:00です。

来宮神社|来宮の杜 入口の鳥居

タクシーは第二大楠の隣につけてくれましたが、
鳥居まで戻り、参拝します。

一礼して、中に入ります。

参道の中央は「正中」といい、
神様の通り道であるため端を通りましょう、

と、来宮神社境内マップに
書いてありました。

来宮神社の御祭神は、

大己貴命(おおなもちのみこと)
縁結び・身体健康、営業繁栄の神様、

五十猛命(いたけるのみこと)、
樹木と自然保護の神様、

日本武尊(やまとたけるのみこと)
武勇と決断の神様。

来宮神社は江戸末期まで
「木宮明神」と呼ばれており、

伊豆地方の「キノミヤ神社」の総社として
信仰されています。

各社とも
千年以上のご神木があり、

「木」に宿る神々をお祀りする神社
とされてきました。

これが来宮神社の全体図です。

では来宮神社の中を
行った順番にご紹介します。

来宮神社|第二大楠

タクシーが
第二大楠の真隣につけたため、

実は鳥居から入る前に
一度、対面してしまったのですが改めて。

来宮神社の境内には元々
7本の楠があったのですが、

江戸時代の嘉永年間に
熱海村の漁業権を争う事件が起こり、

その訴訟費捻出のため
5本の楠は伐られてしまいます。

こちらは残った2本のうちの1本、
第二大楠。

樹齢1300年を超える大木です。

青々とした葉をたくさんつけている
第二大楠ですが、

落雷により、
幹の中身は空洞になってしまっています。

それでも力強くどっしり
来宮神社の境内にたたずんでいる姿を見ると
大きな力を感じざるを得ません。

来宮神社ではフォトスポット
各所に設置してくれていて、
スマホスタンドも置かれています。

あと、境内のいたるところに
スイーツの看板が立てられ、
参拝よりもそっちが気になってしまいます。

麦こがしとは、はったい粉の別名。

来宮神社の夏の例大祭では
猿田彦が振りまく麦こがしに触れ、
無病息災を願うとのこと。

来宮神社のカフェは
この後、ご紹介していきますね。

来宮神社|手水舎

先にこちらの手水舎
清めるべきだったのかもしれません。

柄杓を使わず清めるのも
今の時代、スタンダードになりました。

こまかく作法を書いてくれています。

気軽に参拝を、
という心くばりを感じます。

来宮神社|三峯社

本殿以外の末社として三峯社もありました。

日本武尊が創建したといわれる
埼玉・秩父の三峯神社より祀られました

鳥居が黒いです。

三峯神社は「お犬さま」として
狼を信仰。

だからでしょうか、
狛犬は狼のようです。

そしてこの付近にはかき氷の看板

伊豆産いちごのかき氷のほか、
伊豆甘夏かき氷、熱海だいだいかき氷、
静岡抹茶かき氷、静岡ほうじ茶かき氷。

どれも地域に根差した素材を使っています。

来宮神社|稲荷社

京都伏見稲荷大社より勧請された
来宮稲荷社。

連なる赤い鳥居をくぐっていきます。

稲荷神社は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
が御祭神。

元々は
食物の神、農業の神ですが、

現在は五穀豊穣、家内安全、
商売繁盛、諸願成就の神様です。

稲荷大神のお使いの
おキツネさんも鎮座しています。

末社七社

昭和7年の不審火により
来宮神社の末社七社が焼失。

それから90年を経た令和4年に再建され、
復興された新しい社殿です。

小さな祠が並んでいます。

小童社、秋葉社、神武天皇社。

八坂神社、雷電社。

床浦社、柿本社。

柿本社のご祭神は、柿本人麻呂。

こちらの石碑は
なにかは分からなかったのですが、
歴史を感じさせるたたずまいです。

来宮神社|御神水とり

静岡産の茶葉の和紅茶マロンラテの
看板を横目に。

こちらは御神水取り。

お水取り初穂料として
1回1,000円とあります。

御神水いただくことによって、
健康成就・運勢開運が叶うそうです。

御神水のそばの階段を登って
本殿のほうへ進みます。

斎館・神楽殿

来宮神社の神事の際、
歌や舞が披露され、
参拝客も観ることができます。

神前結婚式やご祈祷の際、
神札や神酒を授かる場所にもなります。

来宮神社のカフェ①|Open Cafe茶寮報鼓

来宮神社には4つのカフェがあります。
こちらはOpen Cafe茶寮報鼓。

参集殿に併設されています。

Open Cafe茶寮報鼓のメニューはこちら。

こだわりの堀口コーヒーもいただけます。

来宮神社の境内には、ただ歩くだけじゃなく、
ひと息つける場所が設けられています。

神社では、
神様にお供えしたものをいただく、

神人共食(しんじんきょうしょく)
という考え方があり、

境内で食事をすること自体は
神事としての直会(なおらい)
に由来するものです。

飲みもののほか、
おみやげも販売しています。

報鼓では、
来宮駅前の福道町商店街のお店の
「来福スイーツ」も購入できます。

神社にゆかりのある食材を使っており、
麦こがしコロン、熱海だいだいしぐれなど、
おみやげにも喜ばれそうですね。

参集殿

参集殿の建物内に、
お札やお守りの授与所があります。

屋内にあるのも珍しい気がします。

宮神輿も間近で見ることができます。

本殿

お参りしに、本殿へ向かいます。

少し行列になっていました。

来宮神社の文字も見えます。

 

落ち葉がハートの形に整えられている
スポットがありました。

心づかいを感じられる来宮神社です。

来宮弁財天

来宮弁財天では、
芸能上達、立身出世、営業繁盛
を願います。

「老猿」で有名な高村光雲の来宮弁財天像
11月23日の弁天祭の際に御開帳されます。

楠への小路

大楠へ行こうとすると
参道が2つに分かれていました。

楠への小路御祭神・五十猛命の
遷座1300年記念事業として整備されました。

「祝い」「災い除け」の植物を約6,000株
植栽し、草木のトンネルを作ったとのこと。

五十猛命(いたけるのみこと)は
国の樹木を豊かに育んだとされる神さまです。

まさに神様の願いを体現した
楠の小路です。

大楠

いよいよ来宮神社のご神木、
大楠とご対面です。

国指定の天然記念物
樹齢は2,000年を超し、

幹の周りは約23m、高さは26mを誇る
本州一の巨樹です。

長い月日、落雷や暴風雨など
さまざまな天変地異に耐えてきたご神木。

今もなお青々と葉を広げ、
成長を続けるその姿は、

健康長寿・無病息災の象徴として
大切にされています。

大楠のこと葉。

おみくじだったんでしょうか。

こちらでお参りして、大楠に会いに行きます。

下から見上げた大楠。
画像に収まり切れません。

大楠を一周すると寿命が一年延びる
と言われています。

願いごとを思いながら一周すると
願いが叶うとも言われています。

楠の木は常緑樹。

新しい葉が成長すると、
古い葉は落ちていきます。

そのことから、
子孫の繁栄を象徴しているとのこと。

大楠の裏からが見えました。

大楠に触れ、長い時を生き抜いてきた強さに、
力を分けてもらったような気がしました。

夕暮れから23時頃まで
境内と大楠周辺はライトアップされ、
参拝客の目を楽しませてくれます。

kodama projectという事業で
草木に宿る木霊(こだま)
を表現しているとのこと。

来宮神社カフェ②|大楠茶寮 五色の杜(ごしきのもり)

次はカフェ、
大楠茶寮五色の杜へ行ってみましょう。

奥に見える東屋のような建物は
大楠ガーデン「坐 KURA」

腰を落ち着けて、
大楠の癒しを感じられるスペースです。

スイーツの看板がどれもおいしそう。

神社の中ということを忘れてしまいます。

大楠茶寮五社の杜が見えてきました。

見づらいですが、メニューです。

五色の杜では
神饌餅と抹茶セット、
落雁と抹茶セットなど、

祝の菓子と静岡抹茶を用意してあります。

緑を間近に感じられるスペースも
ゆったりと用意してあります。

五色の杜

行列ができていたので並んでみると、
紡來(つむぎ)の縁
というフォトスポットでした。

ご神木・大楠を側面の高台からも
眺められるようにと作られた大楠五色の杜。

間近で見るのとはまた違う
神々しさを感じられます。

餘香碑

餘香碑とは
明治期の思想家・徳富蘇峰を称えた碑。

小説家・徳冨蘆花のお兄さんです。

遺髪が納められており、
書は元首相・中曽根康弘氏によるもの。

徳富蘇峰と言えば、
阿蘇の大観峰の名付け親でもありました。

こちらの記事もどうぞ。

阿蘇観光モデルコース|鍋ヶ滝・大観峰・阿蘇神社をめぐるドライブ旅【天草・阿蘇⑦】
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さらに参集殿の屋上につながるように
道が続いています。

こちらも撮影スポットによさそうです。

来宮神社のカフェ③|Stand Cafe楠の香

参集殿の屋上に
「Stand Cafe楠の香」があります。

楠の香ではアルコールメニューが豊富。

熱海ビールのほか、
橙モヒート、橙ハイボール、橙蜜サワーなど
神社とは思えない品ぞろえ。

そうなると欲しくなるのが、おつまみ。
イカメンチ揚げワンタンも用意してあります。

そして決済方法もいろいろ対応可能でした。

広々としたテラスでいただけます。

橙ハイボールを頼んでみました。

レモンでもライムでもなく
橙というのがにくいですよね。

神社でまさかのほろ酔い気分を味わえます。

テラスからは斎館が見えました。

茶庭 式彩(しきさい)

楠の香へ行く途中、
来宮神社から少し離れたところに
看板が見えました。

来宮神社境内から歩いて2分の場所に
茶庭式彩があります。

リノベーションされた
昭和初期の日本家屋と日本庭園で、

直会会場や結婚式の親族のお部屋として
有料で借りられるようです。

さて、そろそろ帰ることにします。

来宮温泉郷の看板があります。
お宿もあるようですね。

来宮神社のカフェ④|鳥居の結び葉

境内の外にも
カフェ「鳥居の結び葉」があります。

クロワッサンの中に
つぶあんやカスタードを入れて焼いた結び葉焼き
麦焦がしソフトクリームを楽しめます。

その他、桝をお土産に持って帰られる
神前冷酒も販売しています。

報鼓と同様、鳥居の結び葉では
来福スイーツも販売しています。

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来宮駅

歩いて来宮駅まで向かいます。

5分ほど歩くと来宮駅に着きました。

熱海プリンのお店が入っています。

来宮駅は無人駅です。

なのでバスの整理券のように
乗車駅証明書の発行機が置かれています。

熱海梅園は、来宮駅が最寄り駅で
歩いて10分ほどで着きます。

今となっては懐かしい伝言板がありました。

熱海駅へ向かいます。

ホームへ行くと、不思議な車両が
たたずんでいました。

熱海駅で伊東線から
東海道新幹線に乗り換えます。

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熱海駅

熱海駅に着きました。

駅構内の売店では
干物や練り物が所狭しと並んでいます。

熱海からは東海道新幹線・ひかりに乗って
東京駅まで帰ります。

東京行きのひかりが
熱海駅に入ってくる様子です。

来宮駅で買わなかった熱海プリン。

気になって結局、熱海駅のキオスクで
購入しました。

キリン氷結とお酒のおともに
鈴廣のミニかまぼこ3種。

新幹線車内でも熱海の余韻を残しつつ
旅は終わっていきました。

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まとめ|来宮神社は楽しさと神聖さが同居する場所

以上、
来宮神社を参拝した様子をお伝えしました。

ご神木・大楠の圧倒的な存在感
心が静まり、

カフェフォトスポットなど
参拝者を楽しませてくれる工夫もたくさんです。

「ちゃんとお参りしたい」
「旅の思い出も残したい」
どちらも叶えてくれる場所です。

熱海を訪れた際は、
ぜひ立ち寄りたい来宮神社のご紹介でした。

読んでいただき、
ありがとうございました。

▶︎ ひらまつ熱海の宿泊記をまとめて読みたい方はこちら。

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ふふ熱海の滞在記も参考になると思います。

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