2026年2月21・22日で
石川・山中温泉の宿、
花紫に宿泊しました。
モダンスイートのお部屋は
こちらでご紹介しました。

今回の旅は温泉だけでなく、
食事もお目当てにやってきました。
冬の北陸といえば、蟹。
石川が誇る高級ブランド蟹、
加能蟹の懐石コースをいただきました。
加賀伝統のアートを感じる空間で
海の幸を余すことなく堪能しました。
花紫のお食事を、
たくさんの写真でご紹介していきます。
夕食|加能蟹懐石と日本酒ペアリングを堪能
6時半に夕食をお願いしておりましたので、
3階のダイニングへ向かいます。
花紫のお食事処
花紫のお食事処は3か所あります。
その他、花紫では1日3組限定で、
お部屋食対応プランがあります。
お部屋食を希望する場合は、
専用のお部屋食プランで予約するようです。
ステイダイニングにほん|半個室のように落ち着ける空間

今回私たちは
ステイダイニングにほんで
お食事しました。

個室ではありませんが、
和紙の間仕切りが心地よい
プライベート空間を作ってくれていました。

私たちは和紙作家が作る越前和紙の
間仕切りを見られましたが、
加賀水引の装飾が施されている
エリアもあるようで、
後で見ようと思いましたが、
酔っていて見忘れてしまいました。

地元の芸術を感じさせてくれる
花紫のダイニングです。

私たちが案内されたお席は
掘りごたつになっており、
ホットカーペットが敷いてあって
足もあったか、
リラックスして蟹を満喫できます。

お隣はテーブル席でした。

履き物を脱がなくていいので、
テーブルも楽かもしれません。
プライベートダイニング右近|個室でゆったり食事
プライベートダイニング右近では、
個室でゆったりとお食事できます。
6名席と8名席の2室が用意されています。
家族旅行や小さなお子さん連れだと
周りを気にせず過ごせて安心ですね。
事前の予約が必要です。
宴会場 左近
「宴会場左近」と
館内案内図に載っていたのですが、
詳細は分かりません。
団体のお客さん用のお食事処でしょうか。
花紫の懐石コースは2種
2月の宿泊では、花紫の夕食は
懐石コースが2種類ありました。
おまかせ懐石と特撰蟹懐石
おまかせ懐石と特撰蟹懐石
が用意されていました。
今回私たちは、
蟹懐石プランをお願いしました。
石川では、11月6日に
ズワイガニ漁が解禁になるため、
蟹懐石プランは
11月7日~3月20日の期間限定となります。
年末年始の12月27日~1月3日は
除外されているようです。
私たちの宿泊は2月だったため、
お願いできなかったのですが、
さらに期間限定で
香箱蟹オプションもあります。
「香箱蟹」とは
メスの加能蟹のこと。
濃厚な味わいの内子と
ぷちぷち食感の外子が堪能できます。
香箱蟹の漁の期間が
11月から12月末までと決まっているため、
いただけるのは、2か月間のみ。
次回はぜひ時期を狙って
いただいてみたいですね。
加能蟹懐石のお献立|タグ付き加能蟹をひとり1杯
タグ付きの加能蟹を
ひとり1杯いただけるという
贅沢な冬限定のコース、
特撰 加能蟹懐石。

加能蟹とは
「加」賀から「能」登まで、
の名を背負う、石川のブランド蟹です。
種類はズワイガニで、
茹で・焼き・お造りと
北陸の冬の味覚を
心ゆくまで満喫できます。
日本酒のペアリングが2種|料理に合わせた8種の地酒
花紫では懐石料理に合わせて、
北陸三県の地酒ペアリングが用意されています。

スタンダードな日本酒ペアリングもありますが、
蟹懐石に合わせたペアリングも。
せっかくなので、夫も私も
蟹懐石ペアリングをお願いしました。
蟹に合う日本酒をチョイスしているとのこと。
楽しみすぎます。
ペアリングの地酒8種は
料理を引き立てるお酒、
料理に調和するお酒、
料理に負けじと存在感を放つお酒を
楽しむことができました。
特撰 蟹懐石|お料理をコース順に紹介
では、特撰 蟹懐石をご紹介していきます。

席に着き、加能蟹の登場を待ちます。

先付|蕪粥(かぶらかゆ)
先付けのお酒は、
獅子の里 純米吟醸「無垢」
おりがらみ生酒。

花紫から歩いて10分ほどにある
松浦酒造の冬限定のお酒。

シュワッとした舌触りの
にごりがあるお酒。
ほんのり甘みがあり、
先付のからすみの塩気とあわせてどうぞ、
とのこと。

先付の蕪粥(かぶらかゆ)です。

蕪は丸ごといただけます。
器が温められており、
細やかなおもてなしを感じます。

粥のやさしい味わいに
自家製のからすみがアクセント。

食べ終わると、出てきた器の表情。
食べ終わった後も、目を楽しませてくれます。

来てよかったなと、
幸せをかみしめながらいただきます。
釜茹|加能蟹の釜茹で
蟹釜茹でのペアリングは
いっちょらい。

おとなり福井の
黒龍酒造のお酒です。
軽めの辛口ですっきり、
蟹のうまみを引き立ててくれるお酒でした。

楽天でも購入できます。
▶黒龍 いっちょらい 純吟

加能蟹の釜茹でがやってきました。

パンチがある絵面ですね。
下に石が敷いてあり、
釜ゆでの温かさを保ってくれていました。
蟹の登場に興奮して
撮るのを忘れていますが、
生姜酢、すだちのほか
蟹味噌だけ分けるための小皿が用意されており、
お好みで蟹の身をつけていただきます。
生姜酢はほんのり風味が立つ感じで、
蟹のおいしさを引き出してくれました。

食べやすいように殻が削られたり、
切れ目が入っており、
ストレスなく蟹を堪能できます。
そういえば、殻を切るはさみはなく
らくちんにいただけました。

まず何もつけずにいただきましたが、
十分おいしいです。
足の細いところでも、たっぷり身があり、
殻のすみまで身がぎっしり詰まっています。

しばし無言で、蟹を食べることに専念し、
静かな時間が続きました。
タグには
橋立港の文字が見えます。

石川県で採れる加能蟹は
水色のタグが付けられ、
他県の蟹は
違う色のタグがつけられるとのこと。
こちらのタグは
この蟹を獲った船の名前でしょうか。

わたし史上、
記録的な蟹味噌の量です。
蟹味噌は身につけても、
そのままでも舌をとろけさせてくれます。


釜茹で蟹を食べ終わるころには
もう夕食が終わった雰囲気にもなり、
「かにさん、ありがとう」
と、静かな気持ちになりました。
先向|鮃(ひらめ) まぐろ
次のお造りに合わせるお酒が来ました。
石川県白山市の吉田酒造の
手取川(てどりがわ)山廃純米吟醸。

このラベルの手取川は
石川県限定、市販はされていないとのこと。
地元ならではの、レアものですね。


お造りが来ました。

左の能登産のまぐろは、
わさび菜の醤油漬けでいただきます。
これで醤油なしで
十分おいしくいただけます。

大きいサイズではないそうですが、
能登でもまぐろが獲れるとのこと。
飾り包丁が入ってて、
見た目も美しいお造りです。

もう一皿は加賀の寒びらめ、
脂がのった、冬のひらめです。
白ゴマと塩昆布、
お好みで茗荷を巻いていただき、
醤油をつけないので、
お魚そのままを味わえます。
私の大好きなエンガワものっています。
器も素敵で、うれしくなります。
冬のこの時期は蟹懐石だけでなく
おまかせ懐石のコースでも、
お魚だけでお肉は出ないとのことで、
それだけ海の幸が豊富ということですね。
椀物|加能蟹のお椀
椀物に合わせたペアリング日本酒は
常山(じょうざん)純米辛口「超」。

福井市の常山(とこやま)酒造のお酒。
酒造と銘柄で読み方が違います。

上燗にしてあり、ぬるくならないように
お湯につけてあります。

燗にすることで、お米の甘さを引き立て、
香りも楽しめる飲み方です。
蟹の椀物の澄んだだしに
寄り添ってくれる一杯でした。
おうちでも常山を楽しめます。
▶常山 純米辛口 超

酒器でも
日本の美に贅沢に触れられます。

お椀が来ました。

ふたを開いてみます。

蟹足と一緒に入っているのは蟹真丈、
金沢の芹を添えてあります。

ただ夫は雑誌に載っていた
ほぐし身の椀物をいただきたいと
花紫に来たのですが、
その時その時で料理内容は異なるようです。
御凌|加能蟹寿司
次は蟹のお寿司です。
おもしろい器に入っていますね。

ガリの代わりに
かぶの甘酢漬けがついています。
蟹の身が丁寧にほぐされ、
濃厚な蟹味噌と一緒にいただきます。

お寿司には、
ペアリングは付きませんが、
今までのお酒が飲みきれていないので、
私にはちょうどいい進み具合です。
合肴|加能蟹刺しとしゃぶしゃぶ
次は、蟹しゃぶしゃぶです。
蟹の身に先立って
炭火と蟹味噌がやってきました。

あぶってクツクツとなったら、
器に移して、蟹足につけていただきます。
苦くなって台無しにしないように
焦げつき注意です。

器の美しさに負けない
蟹足が並んでいます。

お造りでもいただける蟹なので、
軽く外側に熱が通るくらいで大丈夫です。

熱々のおだしで、
しゃぶしゃぶします。

おだしに入れると、
蟹足が花開きました。

おだしは蟹のエキスが詰まっているので
しゃぶしゃぶの後はそのままいただけます。
しゃぶしゃぶへのペアリングは、
お隣の小松市の農口尚彦研究所、
JUNMAI DAIGINJO YAMADANISHIKI 2019。

2019年のビンテージを
常温でいただきます。


お互い、お酌をしながら
ゆっくり蟹懐石の夜は進んでいきます。

贅沢な時間を分かち合うことで
隣にいる人の大切さを改めて感じます。
おちょこの脚がかわいいですね。

花紫のショップで
購入することができます。
中皿|加能蟹ぐらたん
次はグラタンということですが…?

ゆずの器に入っており、
デザートみたいですが、
まちがいなく、
あったかいグラタンでした。
蟹の身が透けて見えています。

ここにきて重いグラタンだと
きついなと思っていたのですが、
器の見た目もあり、
さわやかな、ぷるぷるグラタンでした。
グラタンに合わせるのは
遊穂(ゆうほ) 純米吟醸 生原酒
うすにごり「花さかゆうほ」。

石川県羽咋市の御祖(みおや)酒造の
春限定のお酒で、
ピンクのラベルに春を感じます。

ふわりとにごりをまとった
優しい甘みがほんのり感じられるお酒です。

蟹グラタンのまろやかなコクに
寄り添いながら、
少しだけぴりっとする酸が
後味を整えてくれました。

お献立にはないのですが
焼き蟹まで少しお時間がかかるとのことで、
ふきを油揚げで巻いたお料理を
出していただきました。


細かい結び目に、感動です。

蟹のお料理の合間にいただく箸休めで
しばし小休止します。
炭焼|加能蟹の炭火焼き
と言っているうちに
次は蟹の炭火焼きが来ました。

蒸し蟹とはまた違って、
テーブルに並ぶ前から
香ばしい香りが漂っていました。
焼いているせいか、
蒸し蟹より少し身ばなれしにくかったですが、
焼き蟹は、
ぎゅっと味が凝縮している感じです。
それに合わせるお酒は
奥能登の白菊 特別純米 八反錦 無濾過生原酒。

輪島の白藤(はくとう)酒造のお酒です。
輪島はかつて北前船の寄港地。
白藤酒造は、
18世紀はじめに廻船問屋として創業し、
その後、酒造業を始めたとのこと。

奥能登の白菊は、
炭火焼きの蟹の香ばしさや
凝縮した旨みを引き立て、
みずみずしい爽やかなキレを
感じさせる一杯でした。
▶奥能登の白菊 特別純米 八反錦 無濾過生原酒

グラスの美しい文様を
見入ってしまいます。

終盤のこの段階になると、
蟹がこれくらいの量でほっとしました。

それでも私は食べきれなかったので、
夫が食べてくれました。
贅沢な感想です。
食事|うどん
お食事は、ご飯ではなくうどんでした。

お隣、小松市の小松うどん。
麺が柔らかめなのが特徴です。

加能蟹のあんがたっぷりのっています。

うどんで足りなければ
ごはんの用意もあります、
とのことでしたが、
もう十分お腹いっぱいになりました。
画像がないですが、
いっしょに加賀棒茶もいただきました。
スタンダードなほうじ茶より
よりまろやかに感じます。
茄子の形のようじ入れがかわいかったので
撮っておきました。

甘味|いちご
デザートにも
ペアリングの日本酒が付いていました。
九頭龍 貴醸酒。

釜茹で蟹のペアリングのお酒と同じ
黒龍酒造。
貴醸酒とは、仕込み水に酒を使う濃いお酒で、
甘みやとろみが出やすいのが特徴です。

宿の方が極甘とおっしゃっていましたが、
本当に甘みの強いお酒でした。
グラスもおもしろいですね。
氷を削ったような不思議なグラス。

デザートは、
ジャージー牛のヨーグルトの上に
ふきのとうのミルクジェラートといちご。

ふきのとうのほろにがさと
ミルクのほんのりとした甘さを楽しみます。

これで最後のお皿が終わりました。
ほんとに蟹尽くしの蟹懐石。
期間限定の冬の味覚を堪能しました。
2月は私の誕生日でしたので、
プレゼントをいただきました。

白檀と黒文字の
花紫オリジナルのお香でした。
自宅に帰っても
花紫を感じることができますね。
こうして
宿の方とのお話も楽しく、
丁寧に接客していただきました。
食事をいただく時間を
急かされないのも、また贅沢。
お腹だけでなく心も満たされた
花紫の夕食でした。
花紫 今月のおすすめ別注メニュー|能登牛やのどぐろも楽しめる
懐石のコースのほかに
アラカルトで頼める別注メニューもあります。

加能蟹のほか
能登牛の炭火焼きや
のどぐろの能登塩焼き、
石川の季節野菜の天ぷらや
自家製唐墨を使ったお料理など。
蟹懐石だけでお腹いっぱいになりましたが、
石川の恵みを堪能したい方はぜひ。
花紫のドリンクメニュー|日本酒やワインの品ぞろえも豊富
ドリンクメニューも撮ってきたので
ご興味あれば、ご覧ください。
さすが北陸、
日本酒が勢ぞろいしています。



ビール、ウイスキー、ジン、
焼酎、果実酒。

シャンパン、白ワインも豊富。

赤ワイン、
ノンアルコールのスパークリングワイン、
ソフトドリンクも。

日本茶も各種用意してあります。

朝食|料理長特製の和定食
ここからは、朝食をご紹介します。
8:00に
朝食をお願いしていたので、
夕食と同じく
ステイダイニングにほんへ。

朝食のお膳とお献立
昨夜の夕食と同じ席に
案内していただきました。

木の重箱の上に
朝食のお献立が置かれています。


まずは手前にある
季節のジュースをいただきます。
甘酒をベースに
りんご、オレンジ、にんじん、レモン
などが入っていました。
素材それぞれを感じる
不思議なあじです。
七輪で焼く干物
ひものが3種、
タタミイワシ、ホタルイカ、のどぐろ。


タタミイワシは焦げやすいので
あぶる程度に。
目を離してはいけません。
ホタルイカは身がきゅっと
引き締まりだしたら食べごろです。
七輪で、熱々をいただきます。

のどぐろもいただけるとは、
うれしい限りです。
ちょうどいい大きさで、
干物でこれだけジューシーとは驚きです。

ところで、この間仕切りは
タタミイワシみたいに見えなくもありません。

地元の作家さんの、和紙の作品とのことた。
朝食で
タタミイワシが登場しましたので、
やはりタタミイワシが
モチーフだったのでしょうか。
確かめてはいないので、
泊まられた際は尋ねてみてください。
ごはんのお供と土鍋の温野菜
土鍋の温野菜は、
水を注いであったかくなるしくみ。

地物のさつまいも、蓮根、ブロッコリー、
にんじん、しいたけ、白山ハム。
一旦ふたを閉じて、温めます。

できあがりの頃にスタッフの方が
ふたを取りに来てくれました。

湯気がふわふわ上がるお野菜を
胡麻ドレッシングかお塩でいただきます。
ごはんのお供に
甘海老昆布〆、ちりめん山椒、
海苔佃煮、胡麻和え。

海苔の佃煮のあざやかな緑に
目が奪われます。
朝食でいただいたものいくつかは
ショップでも販売していました。
おひつには、
石川特別栽培米こしひかりのごはん。

きのうの夕食はうどんだったので、
花紫でごはんはお初です。

お米もおいしいうえ、
これだけのお料理があるので
お替わりせざるを得ません。
お漬物は
大根漬け、柴漬け、弁子小茄子、
胡瓜の麹漬け、はちみつ梅。

おみそ汁が運ばれてきました。

しじみの味噌汁でした。

朝の定番、出汁巻き玉子も登場。


デザートとコーヒー|加賀棒茶のカヌレで締めくくり
デザートには、花紫オリジナルの
加賀棒茶のカヌレ。

爪楊枝も風情があります。

甘さをおさえており、
加賀棒茶の風味もしっかり感じます。
コーヒーとの相性もぴったりです。
朝食の後は、茶房へ行き
お茶を楽しみました。
その様子は花紫館内の記事で
ご紹介します。
花紫を後にする際は、
和服姿のおかみさんが
お見送りをしてくださいました。
こういうのも老舗旅館ならでは、
ほっこりします。
まとめ|花紫で味わう冬の加能蟹懐石と和朝食
以上、加賀・山中温泉の宿、
花紫のお食事をご紹介しました。
やはり今回の主役は
なんと言っても、加能蟹。
冬の北陸の味覚の王者を
心おきなく堪能しました。
朝食でも石川の地のものをたくさんいただけ、
とても満足なお食事でした。
花紫の丁寧なおもてなしを受け、
自分を慈しむ体験になりました。
別の記事で、
花紫の館内の様子をご紹介します。
読んでいただき
ありがとうございました。
花紫で、加賀の食と静かな時間を
味わいたい方は、こちらからどうぞ。

