2026年3月21~23日の2泊3日で
夫と二人で東伊豆へ旅行に行きました。
2泊目は伊豆高原のオーベルジュ、
bekka izu(ベッカイズ)。
ドイツのホテルで腕を振るったシェフが
カウンターでお料理を出してくれます。
味は間違いないのはもちろんのこと
ただ美しいだけではなく、
これはなんだ?と尋ねてしまう
お料理の数々。
シェフや
マネージャーである奥様との
会話も楽しく、
素敵な食事時間を過ごせました。
bekka izuのお食事の様子を
ご覧ください。
bekka izuの夕食
客室とダイニングは、
扉で区切りがありながらも、
つながっているような
心地よい距離感。
食事の準備をする音が
少し聞こえてくるのも、
実家で夕食を待っているような
懐かしい気持ちになりました。
お料理が楽しみです。

シェフがカウンター越しに
丁寧に説明してくれながら
いただけるという、
やや緊張感がありながらも
なんともぜいたくなお食事。
器を含め、一品一品が個性的で
新鮮な驚きがありました。

一組限定のお宿なので、
自分たちだけの時間を
気がねなくゆったり過ごせます。
それが宿の願いでもあると
お話しされていました。
お料理のペースも、
様子を見ながら合わせてくれました。
席に着くと、
草原のようなプレートの上に
メニューが置いてあります。

メニューには食材のみが載っており、
どんなお料理かはお楽しみにとのこと。

例えば前の日と同じ食材でも、
メニューは直前まで確定しないとのこと。
食材の状態を見極めているのですね。
ドリンクメニューには
目を通したのですが、
いつもながらワインは
正直よく分かりません。
というわけで、シェフの奥さまである
マネージャーにペアリングをおまかせ。
ペアリングは
コースとしては用意されていないのですが、
お料理におすすめのものを
お願いして出していただきました。
ちなみにドリンクメニューは
ワインが多めで、
日本、ドイツ、フランスのものが
用意されています。
ほとんどのワインは
グラスでもいただけます。
ではお料理です。
メニューには「石」と書いてあります。

黒い石と一緒に出てきたお料理の正体は
鯵とカシューナッツでした。
黒いのは備長炭です。
最初から驚きの一皿です。
お茶が出てきました。
最初にお茶は珍しいですね。

「きらり31」とメニューにあります。
お茶の名前でした。
このお茶は、なんとシェフが
7時間ノンストップで
手もみをしてきたというお茶。
シェフはなんでも
自分でしてしまう人のようです。
次は深めのお皿にお料理がやってきました。
この泡状のものは何でしょうか。

口に入れるとすぐわかりました。
新玉ねぎです。

クリームのようななめらかな舌触り、
たまねぎのうまみが口に広がり、
なんとも楽しい気持ちになります。
ペアリングのワインは
ドイツのスパークリングワイン、ゼクト。

フランスのシャンパンや
スペインのカヴァのように、
ドイツで愛されている
スパークリングワインの呼び名がゼクトです。
品種はピノノワールですが、
その色はほんのり淡く残っている感じです。
ドイツワインって
こんなにおいしいの?
優しい色合いと、ふくよかな味わいに
さっそくいい気分になりました。

次のお料理は
静岡県産の和牛、メス肉のタルタル。


お花があしらわれている
美しい盛り付け。
次は、かわいいタルトが4種。

トマトのタルトと
インゲン豆のタルト。
桜エビのタルトには
キャビアと金粉がのっており
もう一つは
富士山サーモンのタルトです。
お皿の上が、森のおうちのお庭のようで
楽しい気分になりました。

次のペアリングはヴィルトヴァイン、
2022年ピノブランの白ワインです。

ワイルドワインの意味の名前、
いのししのラベルで、
ドイツ語での「いのしし」からのシャレが
由来のネーミング。

出していただいたドイツワイン、
どれもおいしくうれしい出会いになりました。
グレープフルーツのような
感じがしました。
グラスの足が繊細です。

家で飲むグラスは
丈夫なのを選びがちですが
外でいただくときは、
グラスが素敵だとうれしくなります。
次のお料理は鰆(さわら)。

レア感が残り、弾力がある、
低温調理されたサワラに、
西京味噌のソース。
網目状のサボイキャベツと
きんかんが添えられています。

金柑は「こん太」という名前で
静岡限定で栽培されており、
皮がうすく、きんかん特有の苦味がない
甘い貴重なもの。
食材は
地元「静岡」のものと、
シェフの出身である「京都」のもの、
マネージャーの出身「岐阜」のものを
使っています。
食材にもストーリーがあるのが
素敵だなと思いました。
とはいえ、お客様のリクエストも
受けられるそうで、
還暦などの記念で宿泊される方に
好きなもの、喜ぶものなど、
ご家族からお願いがあれば
可能な限りは対応してくれるそうです
天城の軍鶏と黒豚、
香草のパテドカンパーニュ。

生のカリフラワーを薄くスライスしたものを
のせてあります。

まるでケーキのような器、
気分がぱっと明るくなりました。
次のお料理は赤イカ、
春菊のピューレとサラダ。

ぷりっとした食感が
見た目からもわかります。
すべてお料理おいしいのですが
出てきた瞬間、
これは絶対おいしいと心が高鳴りました。

口に入れるとイカのうまみが
春菊のほのかな苦さと相まって、
私の勘は間違ってなかったと
確信に変わりました。
この日に提供された魚やイカは
シェフが朝4時から、
漁師さんと一緒に
獲ってきたものとのこと。
いろいろお話を聞いていると
シェフがちゃんと睡眠をとっているのか
心配になってきます笑
イカに合わせるワインは、さわやかな淡いロゼ、
アンクロ・デ・ザンジュ。

ドイツではなく
フランス・コルシカ島のワインが登場。

強い感じるくらいのすっきり辛口が
イカにぴったりのロゼワインでした。
お料理に合わせ
ペアリングのワインも進んでいき、
酔っ払い確定ですが、
数歩、歩けばもうお部屋。
そんな安心感もあり、
ますます心が緩んでいきます。
渋い模様の器に載ってきたのは、天城軍鶏。

2時間ほどゆっくり火入れをした軍鶏の
下には安納芋のペーストが敷かれ、
カブも添えられ、
3種類のキノコを発酵させたソース
でいただきます。

ワインはドイツに戻ります。
フランケン地方のシルヴァーナー。

おもしろい形のボトルですね。
伝統的にフランケン地方で
使われているボトルで、
ほかの地域では使えないボトル。
軍鶏やきのこの甘さに寄り添ってくれる
甘みを感じるワインでした。
シェフの前に登場したのは、お皿?

こちらはシェフがお願いして作ってもらった
大室山モチーフの器でした。
その器には
ラヴィオリの仲間というアンニョロティ。

パスタの中には発酵させた
2種類のさつまいもが入っており、
ソースはにんにくの風味を優しくおさえた
コンソメスープ。

最後まですくいやすいようにと、
薄く作ってもらったスプーンで
いただきます。

音もしないし、確かに使いやすいです。
お口直しの青じそのソルベ。

曲線の美しい器にのった
まさに青じそ、そのままの味わいのソルベ。

口の中でさらっと溶けて
さわやかさが広がっていきました。
次のお肉に合わせる赤が来ました。

最初の泡(ゼクト)と同じ品種
ピノ・ノワールですが、
今度は赤ワインで。
産地はライン川沿いの街、
バッハラッハ。
生産者も泡と同じ、
ラッツェンベルガーです。
同じぶどうでも
こんなに違うものができるんですね。
とてもすっきりはしているけれども
ミネラルが感じられる赤です。

シェフの奥様であるマネージャーが
選んでくれるドイツワインはどれも、
お人柄のように、
優しさを感じさせるワインばかりでした。
次はメインの伊豆牛です。
シェフがお肉を切り分けてくれました。

原木しいたけ、茎ブロッコリーのほか
野菜も盛りだくさん。

表面の焼き色と美しい断面、
レア感を残したしっとりお肉にうっとり。
ローズマリーで燻した
いい香りも漂います。
ちなみにしいたけは
家具屋さんが廃材を使って作ったしいたけ。
大人気で
生産が追いついていないそうです。
シルバーレストは山桜の枝から
シェフが切りだしたもので、
画像では見えにくいですが
bekkaの文字が刻まれています。

夜ですので
ノンカフェインのコーヒーをお願いしました。

スプーン置きは椎茸?

リアルですが、
本物の椎茸ではありませんでした。
最後はデザート。

チョコレートと塩のサブレの上に
リンゴのケーキといちご、
富士山のふもとの牧場「いでぼく」の
ジャージー乳のアイス、
マスカルポーネのムース、
チョコレートのチップス。

こう見えて盛りだくさんです。
チョコレートが繊細にほどけていき、
幸せな気分になりました。
ドイツのビール事情を聞いたり、
海外での経験や奮闘、
bekka izuができるまで、など
いろいろお話しながら
夜が深まっていきます。
若きスゴ腕シェフは
やりたいことであふれており、
時間が足りないようです。
シェフが目の前にいるという空間で
食事をできるという、特別感のある食事。
かといって堅苦しくはなく
和気あいあいと夕食時間を過ごしました。
部屋に帰ると、
テラスの暖炉に灯がともり、
ゆらゆらと揺れていました。

ゆっくり伊豆の森で眠ることにします。
bekka izuの朝食|ドイツ式洋朝食と和朝食
ぐっすり眠れ、気持ちいい朝を迎えました。
起きたときは雨模様でしたが、
だんだん雨は上がっていき、
少し観光もできそうだと
うれしくなりました。

気になっているジューサーで、朝から
みかんジュースをいただきました。

まさにみかん100%の贅沢ジュースです。

朝食をお願いしていた8時になりましたので
扉を開けてダイニングへ。

夫は和食にしましたが、
私はドイツ式の朝食をお願いしました。
洋食
こちらが洋食、ドイツ式の朝ごはんです。


自家製のパン。

いかにもドイツパンという感じの
ずっしりしたパンです。
合わせるのは
アンチョビのクリーム、マロンのクリーム、
伊豆大豆と黒ごまのクリーム、大島の白バター。

自家製の白ソーセージ、ヴァイスヴルスト。

シェフに皮をむいていただきました。
ぷりんとした触感でおいしかったです。
種類も量も盛りだくさんのサラダ、
野菜は半分ぐらいがシェフが作ったもの。

食後のデザートです。

焼き立てのマドレーヌと
オレオのようなサブレの中は小豆です。
夕食でも登場した
希少な金柑・こん太のソルベもいただきます。

伊豆食材が
厳重に管理されていることなど、
シェフから
興味深い話を聞きながら、
ゆっくりと贅沢に
朝食の時間が過ぎていきました。
和食
こちらは夫がお願いしていた
和食の朝ごはんです。

野菜がもりもり23種類、
伊豆大豆という緑の大豆のお豆腐、
お魚は、
イカとワラサ(ブリの幼魚)と油かます。
伊豆の恵みが
これでもかとお皿の上に盛りだくさん。
市場に出回らないお米は、
天城の水で炊いてあります。
シェフが3時間かけて
汲みに行っているお水です。

その時その時の食材で
内容はがらっと変わるとのこと。
夫は過去一の朝食だと言っていました。
その後11:00のチェックアウトまで
お部屋でゆっくりして、
シェフおすすめのソフトクリーム屋さんに
車で連れて行ってもらいました。
その様子は別記事にてお伝えします。
宿を去る際に
記念写真を撮ってもらいました。

bekka izuの建物が
大室山の帽子をかぶっているように見えます。
まとめ|特別感がありながら、くつろげる食事時間
以上、bekka izuのお食事の様子をお伝えしました。
シェフが目の前にいる特別感はありつつ、
堅苦しさはなく、
会話を楽しみながら
ゆっくり食事時間を過ごせました。
オーベルジュというと
少し気が張る感じがしますが
bekka izuらしいアットホームな雰囲気で
食事をいただけました。
別記事で今回訪れた観光地を
ご紹介したいと思います。
読んでいただき
ありがとうございました。
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